散花絢爛
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ちゃんに、いつまでも受けてほしい!」
「やっぱりおねーさん、最高!」
それから、結芽と再び宇宙を作り上げる。
何度も。何度も。
だが。
《gold》「我流 燕撃槍!」《/gold》
天空より、無数の黄色の流星が降り注ぐ。
「何!?」
結芽は驚いて、降り注ぐ流星群を打ち落としていく。だが、さらにその中から、桃色の輝きが彼女へ突撃していく。
「勇者キック!」
「友奈ちゃん!?」
結芽へ、まっすぐに蹴りを行う友奈。結芽は慌ててにっかり青江で防御し、受け流す。
「邪魔……しないで!」
結芽は着地した友奈へ斬りかかる。
だが、友奈は防御と同時に逆に殴り返した。
結芽はバックステップで躱し、友奈、そして可奈美の前に降り立った響へ怒鳴った。
「いいところだったのに……! どうして邪魔をするの!?」
「可奈美ちゃん、大丈夫? 助けに来たよ!」
友奈がそう言った。
だが、可奈美はそれ以上に、立ち合いに割り入られたことに腹が立っていた。
「友奈ちゃんに響ちゃん、退いて! あの子と決着付けなくちゃいけないの!」
「え? もしかして私達、お邪魔虫?」
「やっと戦える……! 結芽ちゃんと、決着つけられる!」
可奈美は響を押しのけながら前にでる。だが、友奈は可奈美の前に立つ。
「落ち着いて! 可奈美ちゃん、今状況分かってる? エンジェルが現れたんだよ!」
「エンジェル……?」
さっきまでそのために動いていたのに、可奈美は完全に忘れていた。
スマホにはリゼからの着信があったにも関わらず、可奈美はそれでも結芽と戦いたいと考えていた。
「可奈美ちゃん、今はそれどころじゃないでしょ!」
「でも!」
「エンジェルがいるっていうことは、バングレイもいるってことだよ! あの宇宙人が、響ちゃんを手に入れるためなら、街をどんどん壊していくことだって知ってるでしょ!」
「……!」
「可奈美ちゃん」
友奈に続いて、響も言う。
「ごめんね。私もできれば、あの子と可奈美ちゃんの手を繋いであげたいけど、今はみんなを守る方が優先だよ。あの子との戦いは、また今度にしてくれない?」
「響ちゃんまで……」
可奈美は歯を食いしばりながら結芽を見つめる。
結芽は「退いて! 私とおねーさんの決着の邪魔をしないで!」と訴えている。
可奈美は千鳥を握る腕を強くして。
「……分かった。早く、エンジェルとバングレイのところに行こう」
「うん!」
「オッス!」
友奈と響が並ぶ。
三体一になった。その状況に、結芽は怒った顔を鎮める。
「あ……そう。いいよ。三人で来るんだ。ケガしても知らないからね!」
結芽はにっかり
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