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とある愚者の転生記
リリカルなのは編
第十五話 リリカルなのは編 エピローグ
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ました。

「これ以上逆らうなら………」

 あれ、なんか攻撃態勢に入ろうとしている?
 逃げた方が良いのか?

「止めなさい、クロノ執務官!」
 ポワンっとクロノ執務官の前に何かが出現し、女性の声がかかる。

「しかし、かあ、艦長!」
「止めなさい。これは艦長命令です」
 そう声をかけると、出現した何かがくるりと回り、モニター画面らしき物に緑色の髪をポニーテールで纏めている女性が映っており、こちらに声がかかる。

「こちらの執務官が失礼しました。詳しい話はアースラで聞きましょう。クロノ執務官、案内してくれるかしら」
「艦長………。わかりました。案内するから付いてきて欲しい。」

「えっ。嫌です。」
 いきなり嘘つき呼ばわりされて、拘束されて、付いて来いと言われて付いて行く人っていないよね。

 しーん、となる周囲。

「貴様!」
「黙りなさい、クロノ。理由を聞かせてくれるかしら」

「魔法の訓練中にイキナリ危険呼ばわりされて割って入られ、嘘つき呼ばわりされて、拘束されて、拘束を破ると攻撃されかかり、知らないところへ付いて来いと言われて、付いて行く理由があるんでしょうか?」

 またもやしーん、となってしまう。
 べ、別におかしなこと言ってないよね?

「じゃぁ、俺達は帰りますんで。行こう、みんな」
 帰ろうとすると、モニター画面が目の前に現れる。

「待ってください。こちらの非礼は謝りますので話しを聞かせてください」
 むぅ。後ろからみんなが「いいの?」という感じで袖を引っ張るし、この辺が落としどころか。

「わかりました。『ここ』で『貴女』とだけなら話し合いに応じましょう」

「貴様ぁ!」
 クロノは怒っているけどキニシナーイ。

「はぁ。わかりました。クロノ執務官は戻りなさい。私が行きます」
「な。わかりました、艦長。」
 きっ、とこちらを一睨みしてからクロノは転移して行く。
 その後、すぐに先程のモニター画面に映った女性が転移してくる。



 リンディ・ハロオウンと名乗ったその女性は、先程のクロノ執務官の母親で次元航行艦アースラの艦長だそうだ。………知っていたけど。

 話しをまとめると、ジュエル・シードを探しに来たところ、魔導師がいない管理外世界で、魔導師が結界を張って戦闘していた。ジュエル・シード絡みの戦闘かと判断し、介入して事情を聞こうとした。何故魔法が使えるのか、ジュエル・シードについて知らないか教えて欲しい、とのこと。

 ふむ。どこまで話すべきか。

「管理世界・管理外世界なんていう区別も知らなければ、管理局という組織も聞いたことがない。その上でいきなり練習中に言いがかりをつけるように介入されて、正直に答えたら拘束するような人間が
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