第一章
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ずっとその犬の面倒を見ているんだ。うちは女房が犬アレルギーで飼えなくてな」
「そうなの」
「かれこれ十年な」
「十年!?」
夫婦は老人のその言葉に驚いて思わず声をあげた。
「十年って」
「この子それだけここにいるの」
「前の飼い主が捨てたみたいでな、ここにな」
「それでか」
「十年もここにいるの」
「その十年の間俺が面倒見ていたけれどな」
それでもとだ、老人は夫婦に口をへの字にして述べた。
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