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ツバサ -DECADE CHRoNiCLE《ディケイドクロニクル》-
第3話:その名はネオライダー
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食や遊戯を続けたりしている。

だが、再びドアが開きバーへ入ってくる者がいた。
その足音に気付いた黒服達は取りやめ食す事や遊びを取りやめ、一斉に顔を向ける。
重々しい足取りで一同の目の前に立つと、稲妻模様が入った白い仮面を被った男は鋭い目付きで見やる。

「全員いるか、ウワバミ」

「ライダー全員揃っているぜ、マスクドマンの旦那」

帽子の男性……『ウワバミ』は仮面の男……『マスクドマン』に対してそう言った。
マスクドマンは重々しい口ぶりで説明を始める。

「まずはお前達に伝えなければならないことがある。―――ディケイドがこの世界に現れた」

「なんだと……!?」

マスクドマンの言葉に対して、尚樹と始めた黒服達一同はどよめく。
ディケイド……全てのライダーを倒す仮面ライダーであり、【この世界】の秩序の根幹を揺るがしかねない存在だ。
世界を破壊する悪魔とも比喩される存在に、好き勝手やられる前にどうにか始末しなければならない。
斬刃が顎に手をのせて、少し考えた後にあの時であった"マゼンタカラー"のライダーを思い出す。

「やはりか、尚樹があったあのライダー……恐らくはとは思っていたがディケイドだったか」

「え?ディケイドに会ったの?どんなやつだった?」

「二体相手に優勢に立ってたくらいには強い……」

「いいなぁ、私も一目でいいから見たかったなぁ」

斬刃の肩に乗りかかり、強請る様に声を上げる風嵐。
そんな二人のやりとりを繰り広げている事へ気にせず、マスクドマンは話を続ける。

「ディケイドは我ら"ネオライダー"の統治を揺るがす存在を許しては置けない」

「つまり、今後の課題はディケイドの討滅でいいんですかい?マスクドマンの旦那」

マスクドマンの言葉にウワバミが疑問を持って訪ねる。
彼は頷き、再び黒服達……ネオライダーの構成員達へ言葉を投げかける。
仮面の下からでもわかる、威風堂々堂とした顔つきで言い放った。

「我らの目的はただ一つ、この混沌に融合された世界に、秩序と統治を」

「「「……」」」

「そして反抗勢力を撲滅し、真の平和を勝ち取るのだ」

「「「おおおおおおおおおお!!!!!」」」

マスクドマンの言葉に盛り上がるネオライダー達。
士気が上がるそんな中、尚樹は鼻で笑いながら心の中で思っていた。
思い浮かべるのは……あの時遭遇した、小狼達の姿。


(はっ、正義や平和がなんだ。俺は俺がやりたいことをやるだけだ)


(それにしても、あの小僧ども……次会ったらただじゃおかねえ!)


―――――


彼らを連れて一度光写真館へ戻ってきた彼らは、栄次郎が出迎えに来てくれた。

「おお、お帰りなさい三人とも。おや、お客さ
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