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ツバサ -DECADE CHRoNiCLE《ディケイドクロニクル》-
第2話:世界のハカイシャ
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「チッ、あいつら斬りにくいったらありゃしねえ。こりゃ一筋縄じゃいかないな」

夏海の質問にファイが答え、黒鋼は怪人達を切れなかった事を舌打ちをする。
刀……?と、黒鋼の帯刀している蒼氷を見てこれで怪人達に立ち向かっていったのかと首をかしげながら夏海は次の質問をする。

「ところで皆さん随分と変わった恰好ですが、外国人なのですか」

「あはははー黒りん変わった格好だってー」

「お前もそうだろう……あん?このやりとり何処かでやったような」

「……?」

服装の指摘にファイと黒鋼はかつての"ナユタヤ国"にてやったやりとりを行い、夏海は首をかしげる。
士はそれを横目に、小狼の姿を見ながらこう言った。

「大体わかった。とりあえずお前達がこの国の住人じゃないな」

「……はい、そうですね」

「お互い様だな、俺らもお前らもこの世界に……この国に来たばかりだ」

「え、そうなんですか?」

士の言葉にサクラが驚きの声を上げる。偶然にも次元を超えて旅をしている人達が目の前にいたことにいるとは思ってもみなかった。
彼の言葉に助長するようにユウスケも言葉を紡ぐ。

「そうそう、俺達もいろんなところ旅してるんだよね」

「なんだか奇遇だねぇー。実はオレ達も色んな世界旅してるんだよね」

「そうなんですか……え!?」

ファイの言葉に夏海は驚く。まさか同じく世界を超えて旅をしている人達がいるとは思ってもみなかった。
そんな中、黒鋼は先程のディケイドの姿を思い出しながら士を見ながら尋ねる。

「ところでテメェ何モンなんだ?あの姿はなんだ?」

「相手の名前を知るには自分から名乗るのが礼儀だがまあいい……知りたければ教えてやる」

そう言うと小狼達から数歩離れる。
士は自らの名前名乗り上げる。


「門矢士、仮面ライダーディケイドだ」


こうして世界を巡る旅を続ける一行と記憶の羽根を求める一行の邂逅が行われた。
この世界での彼らの物語はここから始まる。


「……あれが、ディケイド」


彼ら7人の会話を聞いていた者がいると知らずに。


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