Turn:39 伝えたいもの
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真っ赤にするヤイバ
「なっ!アリサ!」
「ふふっ、気づかないと思ってた?バレバレだよお姉ちゃん」
「もぉ………ヤイバ君とルカちゃんも、こんなふうに笑って話せるようになるといいのに」
まだ顔を赤くしながらもデッキをシャッフルしてファイトの準備を始めるヒトミ
妹と話しながらファイトする楽しい時間
こんな時間を彼らも過ごせたら
思案しながらシャッフルを続けているとテーブルの上にファーストヴァンガードが置かれていないことに気づく
「ああっ!ロゼンジも混ぜちゃった!?」
同じ頃シュンはカムイの元を訪れてた
「どうする?俺なるかみ使うか?」
「自分のデッキでいいですよ、ただ話を聞きたいだけなんで」
「あー、櫂のことだろ」
地区大会でシュンは勝ち進むことを優先しようとした
しかも言い出した自分は負けてしまい不甲斐ない結果に終わってしまう
「もう後悔はしない………だからこそ、ルカとヤイバでファイトすべきだと思うんです」
「そっか………で、それと俺に話聞きに来たことと何の関係があるんだ?」
「俺はただ憧れるばかりで、櫂さんのことを何も知らないことに気づきまして………やっぱり櫂さんもチームのために色々」
「あー、あいつはなぁ、どっちかっていうとルカの方に近い」
「えっ?」
困ったように頭を掻いたカムイの言葉に目を丸くするシュン
「まあ、そんなアイツだけど、一緒にファイトしていくうちに、変わってったんだ、仲間として、メイトとして俺たちを導いてくれた、まあお兄さんにとっちゃずいぶん前からそうだったんだけど」
そういって店の方に戻っていったカムイ
「えっと………どこやったっけな、あー、そうそう、今ヤイバが持ってるアイチお兄さんのブラスター・ブレードあるだろ」
「はい」
何かを探しながらシュンに問いかけるカムイ
「あれな、元々櫂がお兄さんにやったカードなんだ、ずっと辛くて、ひとりぼっちだったお兄さんを励ましてくれた、そんで、そっからずっと導いてくれた、ああ、あったあった」
探し当てたカードを手に戻ってきたカムイはそれをシュンに差し出した
「ほら、こいつをやるよ、同じチームの仲間、メイトとして、力になってやれよ」
「あっ!このカードは!」
そしてドラゴンエンパイア支部で行われるスペシャルマッチの予選会
参加チームを二組に分けて各ブロックで優勝した2チームが後日行われるスペシャルマッチへと出場することが出来る
「俺たちはBブロックか」
見知ったチームの名前は見当たらないが………
「あなた達も来たのね」
そういって声をかけたのはチームホーリーブレインだった
「ナズナ、今度はお互い本気でファイトしようぜ」
そういって手を伸ばしたヤイバ
ナズナは彼の表情を伺った後その手を握った
「ファイト出来ることを祈ってます
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