聖夜の天使
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ん、効率的だな」
エンジェルは吐き捨て、ウィザーソードガンを弾き返す。天使は翼を羽ばたかせ、ウィザードを吹き飛ばした。
「ランディックオーブ 天装」
さらに、黄色の宝珠を胸のスロットへ装填。エンジェルの前に出現した巨大な岩石がウィザードへ迫る。
『スモール プリーズ』
だが、ウィザードは縮小の魔法で自らの体を小さくする。小さくなったと同時に通過する岩石を目上に見ながら、元に戻ったウィザードは更なる魔法を使う。
『ビッグ プリーズ』
魔法陣を貫く二本のウィザーソードガン。すると、貫いた部分が巨大な刃となり、エンジェルの体を突き刺す。
「ぬうっ……!」
明確なダメージに顔を歪めるエンジェル。だが、彼の手にはすでに、次の宝珠が握られていた。
「スカイックオーブ 天装」
エンジェルの手より、竜巻が発生。渦の中より雷が発生し、並木道をウィザードごと破壊しようとしてくる。
『ディフェンド プリーズ』
だがウィザードは、そうはさせまいと大きな魔法陣を張る。雷と竜巻を防ぐも、長くは持たず、一部の雷が貫通し、ウィザードにダメージを与えた。
「ま、まだだ!」
『コピー プリーズ』
『コピー プリーズ』
再び、複写の魔法。二度使うことで、一体が二体、二体が四体と、ウィザードが増えた。その代わりにコピーしたウィザーソードガンは消滅するが、ウィザードは構うことなく身構える。
四人のウィザードが同時にソードガンの銃口をエンジェルへ向けたところで、エンジェルは笑った。
「面白い。ならば私は……シーイックオーブ 天装」
青い宝珠。それがもたらす効果は、ウィザードと同じ姿の変化。
同じように同じ動きをする、四体のエンジェル。彼らは同じように剣を構え、ウィザードへ向かってくる。
本物とコピー合わせて四体のウィザードの連射。だが、それは四体のエンジェルには全て透かされていく。
「当たらない!?」
本物はどこへ? その疑問は、リゼの声だった。
「後ろ!」
いつの間に回り込んだのか。背後で剣を振り上げたエンジェルの剣を、ウィザードは大急ぎで防ぐ。
同時に、役割を終えたウィザードとエンジェルのコピーは消滅した。
「ありがとう、リゼちゃん! このまま……!」
『フレイム スラッシュストライク』
ウィザードはそのままウィザーソードガンの手を開き、ルビーの指輪を読み込ませる
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