聖夜の天使
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だが、すでに天空のエンジェルは指をパチンと鳴らしていた。
「行け! 我が僕たちよ! ナモノガタリ! バリ・ボル・ダラ! ロー・オ・ザ・リー!」
その声とともに、夜空より現れた、三体の異形。エンジェルを囲むように出現したそれぞれは、見滝原の三方向へ飛翔しようと別々の向きを向いていた。
「人間どもの世界を破壊し、新たなる世界への礎となれ!」
「させるか!」
『エクステンド プリーズ』
ウィザードが使用した魔法陣により、右腕が伸縮自在となる。三体の異形を捉え、そして上空のエンジェルの足を捕まえる。
「私に触れるか、人間!」
エンジェルが放った光の弾が、ウィザードに命中。元居た地点に落下した。
「は、ハルト……?」
リゼが驚きの眼差しでウィザードを見つめている。
ウィザードは「あはは……」と誤魔化し笑いをしながら、エンジェルたちを見つめる。
「リゼちゃん、できればこのことは、ココアちゃんたちには内緒にしてほしいんだけど」
「あ……ああ……」
「よろしい。それじゃ、ここは危ないから、少し逃げてて。あ、でも可奈美ちゃんを呼んでくれれば助かる」
「あ、ああ……待ってろ……」
震える手で可奈美へ連絡するリゼ。彼女をしり目に、ウィザードは身構えた。
「お前がここにいるってことは、バングレイもいるのか?」
「マスターか? ふふ、今夜は貴様ら人間でいう、クリスマス。祝いの日なのだろう?」
せせら笑うエンジェルの前に、三体の怪人が並び立つ。
「オーパーツの狩場を提供する。それが私の、マスターへのクリスマスプレゼントだ」
「ご主人想いでいいことで」
ウィザードは、ウィザーソードガンを構える。
そして。
「やれ」
エンジェルの命令で、三体の怪人が、ウィザードになだれ込む。
まず、二つの頭を持つ金色の怪人。その両腕に付けられた刃が、ウィザードの剣と何度もぶつかる。
「力が強いな……だったら……!」
ソードガンで受け流しながら、左手の指輪をエメラルドからトパーズへ切り替える。
『ランド プリーズ』
「一気に決めてやる!」
土のウィザードは、金色の怪人を蹴り飛ばす。トドメの指輪へ手を伸ばしたところで、白い三頭の怪人の妨害が入った。
「邪魔だ!」
ウィザードはソードガンで、白い怪人へ連写。さらに、続く邪魔が入る前に、最後の怪人である黒い怪
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