第二章
[8]前話
「まずはな」
「我が基地で、ですか」
「保護するぞ、いいな」
「わかりました」
ニックも応えた、そうしてだった。
子猫はロイヤルネービーの伝統に則り船乗り猫の扱いで基地に迎えられた、名前はティガーとなってだった。
飼い主も探されたが基地では実によく可愛がられ。
ニックは基地の若い兵士から笑顔でこう言われた。
「今度ティガーのカレンダー作るそうですよ」
「そうなのか」
「はい、我が部隊と環境保護団体が協同して」
そのうえでというのだ。
「作るんですよ」
「そうしたこともしていくんだな」
「ええ、まだティガーの飼い主は見付かりませんが」
「若しかしたらいないのかもな」
「そうかも知れないですね、ですがそれならそれで」
「この基地でか」
「船乗り猫としていてもらいますから」
兵士はニックに笑ってました。
「それでカレンダーもです」
「作るんだな」
「それでなんですが」
「勿論僕も貰う」
ニックは笑顔で応えた。
「買うぞ、幾らだ」
「はい、それは」
兵士も笑って応えた、そうしてだった。
ニックはティガーのカレンダーを予約した、そして買ったならそのカレンダーを使うことにした。そして基地でティガーに声をかけた。
「これからもずっと幸せにな」
「ニャ〜〜〜」
ティガーはニックに笑顔で応えた、そうして彼に頭を撫でられて喉を嬉しそうに鳴らした。
オペレーション=キャット 完
2021・4・18
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