第一章
[2]次話
オペレーション=キャット
イギリス海軍のヘリパイロットであるニック=クリマーはこの時自分の車でコーンウォールにある自身が勤務している基地に向かっていた、主ながら黒髪の額の広い男性である。
彼は運転中ずっとバンパーの調子がおかしいと感じていた、それで基地に着くとすぐに整備員達に話した。
「僕の車見てくれるかい?」
「どうしました?」
「何かありました?」
「調子がおかしいんだ」
こう言うのだった。
「だからだよ」
「わかりました、それじゃあです」
「ちょっと見てみますね」
「解体するかも知れませんが」
「すぐに確かめます」
「お願いするよ、バンパーの辺りがおかしいんだ」
具体的に何処がおかしいかも話した、そしてだった。
実際にそこを調べるとだった、何と。
虎模様の子猫がいた、これにはニックも整備員達も驚いた。
「ニャア〜〜〜」
「子猫がいたのか」
「バンパーの辺りは暖かいからですかね」
「それで潜り込んでいたんですかね」
「こんなこともあるんですね」
「危ないのに」
「よく何もなかったな、何時の間に潜り込んだんだ」
ニックは首を傾げさせた、だが。
その話を聞いて基地の司令はニックに言った。
「飼い猫かも知れないが縁起がいいな」
「ああ、猫だからですね」
「我がロイヤルネービーでは軍艦で猫を飼っていたな」
「はい、鼠対策に」
ニックは司令に答えた。
「昔は船に必要でした」
「その伝統があるし我が部隊はフライングタイガースだ」
「その通称だからですね」
「その子は雄のトラ猫だな」
「だからですね」
「尚更いい、この辺りの家の猫からも知れないから飼い主は探すが」
それでもというのだ。
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