暁 〜小説投稿サイト〜
おぢばにおかえり
第六十三話 お家に帰ってその二十一

[8]前話 [2]次話
「そうしていってね」
「僕もそのつもりです」
「プラス思考の方がいいから」
「何でもそうですね」
「人に対してもね」
「それで先輩はあの人のことで」
「尊敬してるって言ったでしょ」
 本当に尊敬しています、高校一年の時これからどうなるかわからないで不安だった私にどれだけ優しくしてくれたか。
 そのことを思うとです、おみちのことも色々教えてもらいましたし。
「今もその気持ちは変わらないわ」
「僕とは全く違う見方ですね」
「そうね、阿波野君は嫌い過ぎだけれど」
「何かお話聞くとです」
「残酷な人って思ってなのね」
「どうしても嫌ってしまいます」
「じゃあ今度会ってみたら?」
 阿波野君に提案しました。
「私も一緒にいるから」
「あの人とですか」
「神殿の前で少しお話しただけでしょ」
 あの阿波野君がいきなり失礼なことを言った時です、あの時のことを思い出すと今でも立腹します。
「そうでしょ」
「はい、実は」
「だったらね」
「もう一度ですか」
「じっくりとお話してね」
「そうしてあの人がどんな人かですね」
「わかってね」
 こう阿波野君に言いました。
「そうしてね」
「相手の人のことをよく知ってですね」
「そうして色々と考えてね」
「あの人本当はいい人なんですね」
「あんないい人いないから」
 私はこのことを確信しています、それで今も言うのです。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ