第四百五十八話 思わぬ成長その十二
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「あの強さなのよ」
「そうなんですね」
「スマッシュは確かに強いわ」
美空も言うことだった。
「けれどね」
「それでもですね」
「ええ、勝てない相手じゃないのよ」
「強くなればですか」
「あの通りよ」
圧倒出来るというのだ。
「戦えるのよ」
「そうですか」
「ええ、あと連中見てたらわかるでしょ」
美空は今度はスマッシュ達を見て智樹に問うた。
「今は特に」
「あっ、強いことは強いですが」
智樹も戦士達と戦うスマッシュ達を見て気付いた。
「ライダーの人達が言われた通り」
「ただ暴れるだけでね」
「何の考えもないですね」
「それぞれ連携もしていないわね」
「数は多くてもいるだけです」
「そう、今の連中に知能はないのよ」
暴れるだけでというのだ。
「それだけの連中なのよ」
「それでそのこともですね」
「大きいから」
それでというのだ。
「そのこともね」
「狙い目ですね」
「そういうことよ」
「数だけなら」
義経も言ってきた。
「強くても」
「軍でないからね」
「そうですね」
「限度があるのよ」
「つまり個々の強さに過ぎないのですね」
「そうよ、連中はね」
「そこが俺達の付け入るところですね」
義経はその目を鋭くさせて言った。
「つまりは」
「そうよ、こちらには頭があるのよ」
考える力、それがというのだ。
「ならいいわね」
「はい、頭を使い縦横に戦い」
「そして勝つわよ」
「わかりました」
義経は頷いた、そうしてだった。
戦局を見つつ彼の出来ることをしていった、それは英四郎と共にそはらの調理の手伝いをしつつ戦局を見て指示を出すことだった。
「内海さんは右に向かって下さい」
「そちらですね」
「敵が多く出てきました」
こうマッドローグに話した。
「ですから」
「そちらに動き」
「そしてです」
そのうえでというのだ。
「そちらの敵を倒して下さい」
「わかりました」
「そちらにはダイダロスも」
彼女もというのだ。
「行ってくれれば」
「いいですか」
「万全なので」
「わかりました」
ダイダロスも応えてだった。
二人で右に行った、そうして戦うとそちらのスマッシュ達は圧倒されていった。義経はそれを見て言った。
「戦局を見ることも大事か」
「そう、それが出来るとね」
紗羽も話した。
「有り難いのよ」
「俺の様な人がいれば」
「戦局を見て」
それ全体をというのだ。
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