第四百五十八話 思わぬ成長その十一
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「本当に身体壊すぞ」
「わかっているがな」
「野菜なら俺の家でかなり作っているからな」
猿渡も言ってきた。
「安く売ってやるから好きなだけ食え」
「商品にならないものならただだぜ」
「形が悪くても栄養あるからな」
「ちゃんと食えよ」
「そうだ、やはり野菜だ」
氷室も頷くことだった。
「それを食わないとな」
「しっかりと栄養を摂らないと満足に働けません」
内海も眼鏡に手を当てて話した。
「氷室さんのこれからの課題ですね」
「その点そはらの料理はいいですよ」
智樹は笑って話した。
「だからどんどん食べて下さいね」
「そうさせてもらっていいか」
「はい、遠慮なく」
「ではこの世界ではそうさせてもらう」
こう言って実際にだった。
氷室はそはらの作った鍋を堪能した、苺も食べて栄養をしっかりと摂取して訓練をしていった。そうして。
ある朝訓練をしようと英四郎が住んでいる川辺に出るとだった。
そこにスマッシュの大群がいた、英四郎は彼等を見て言った。
「出て来たか」
「あの、出て来たって気楽に言いますけれど」
智樹は冷静な英四郎に突っ込みを入れた。
「とんでもないことですよ」
「心配することはない、既に準備は出来ている」
「ええ、ここに今すぐ食べものと飲みものと医療品を送ってもらうわ」
美香子も冷静だった。
「ではここで戦うことになるわね」
「あの、桐生さん達はそれで」
「全く構わないさ」
桐生の返事も冷静なものだった。
「というかもうそろそろかってな」
「思われていたんですか」
「ああ、だからな」
それでというのだ。
「今から戦おうか」
「そうですか」
「変身するな」
「はい、ではです」
イカロスも応えた。
「これからですね」
「君達もな」
「戦います」
「そういうことでな、じゃあ訓練のことをな」
「活かしてですね」
「戦おうな」
「わかりました」
イカロスは無表情で頷いた、そうしてだった。
エンジェロイド達は空に舞い上がりライダー達は変身した、そのうえで川辺でのスマッシュ達との戦闘を開始した。
イカロスもニンフも空からの攻撃でスマッシュ達を圧倒する、智樹はその彼女達を見て美空に語った。
「あれがです」
「君の知ってるイカロスちゃん達ね」
「はい、あの強さが」
まさにというのだ。
「そうです」
「そうなのね」
「ですがこれまでは」
どうしてもというのだ。
「ああした風にはです」
「そうだったのね」
「ですが今は」
「それはね」
美空は智樹に話した。
「イカロスちゃん達が強くなったからよ」
「やっぱりそうですか」
「何といってもね」
「それで敵の弱点もわかったからですね」
「だからね」
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