第四百五十八話 思わぬ成長その九
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「スサノオもこの世界に仕掛けてきたんだな」
「えっ、じゃあ俺のせいですか」
智樹は万丈の今の言葉に二等身になりギョッとした顔になった、そうしてそのうえでこう言うのだった。
「あいつが俺達に仕掛けてきているのは」
「それだけじゃないにしてもな」
「俺がこんな人間だからですか」
「言ったな、あいつは人間を見たいってな」
「人間と戦ってですね」
「ああ、人間自体を見たいんだよ」
まさにそれをというのだ。
「どれだけ強いか、素晴らしいかってな」
「素晴らしいですか」
「君みたいにいつも楽しく生きて器が大きい」
智樹のこうした長所はというのだ。
「スサノオの見たいものに他ならないな」
「人間の素晴らしさですか」
「だからな」
「それでなんですか」
「スサノオもな」
「俺達に仕掛けてきているんですか」
「そうだろうな」
智樹に対して話した。
「君が軸だ」
「戦えない俺でも」
「それでもだよ」
まさにというのだ。
「人間を見たいからな」
「だからですか」
「君にもな」
実際にというのだ。
「仕掛けてるんだよ」
「また言いますけれど俺戦わないですよ」
「それはおいおいわかることだな」
「おいおいですか」
「ああ、戦っている中でな」
「そうですか、正直ずっと出て来て欲しくないです」
智樹は自分の本音も述べた。
「訓練で済めばまだ」
「そうはいかないからな」
「じゃあやっぱり何時かはですね」
「出て来るからな」
スサノオそして彼が操るスマッシュ達がというのだ。
「その時はな」
「戦うことですね」
「ああ、絶対にな」
「そうですか、じゃあやります」
戦闘は出来ずともとだ、智樹は言葉を返した。
「そうします」
「そういうことでな」
万丈も応えた、そうして訓練を続けていった。イカロス達は確かに強くなっていき智樹達サポート要員もだった。
動きがよくなってきていた、それで氷室は彼等に言った。
「いい感じになってきているからな」
「このままですね」
「私達もやっていけばいいですね」
「そうだ、頑張ってくれ」
そはらと美香子に答えた。
「是非な」
「わかりました、ただ」
美香子は氷室にいささか真面目な顔で言った。
「私とそはらちゃんはサポートにですね」
「専念してくれ、戦闘は俺達とな」
「イカロスちゃん達エンジェロイドで行いますね」
「君達も確かに強いが」
それでもというのだ。
「サポートに回ってくれた方が有り難い」
「サポート要員も必要だからですね」
「そうだ、だからだ」
この事情からというのだ。
「君達はな」
「スサノオとの戦いではサポートに専念ですね」
「ああ」
実際にというのだ。
「そうしてくれ」
「それでは
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