第二章
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「この子達を全員幸せにしよう」
「二百五十頭のこの子達をですね」
「皆ですね」
「そうするんですね」
「そうしてあげよう、獣医に診てもらってちゃんと食べさせて」
そうしてというのだ。
「そのうえでだ」
「はい、奇麗な場所にいてもらって」
「里親を探しましょう」
「そうしましょう」
スタッフ達も応えた、そうしてだった。
犬達は皆獣医に診てもらい健康的で清潔な場所で暮らし。
沢山食べて飲んで身体も動かしながら里それぞれ里親を探してもらった、そして一匹一匹がだった。
家族を得て旅立っていった、ダニエルは彼等を見て話した。
「助ける力があるなら」
「それならですね」
「その力を使うべきですね」
「左様ですね」
「そうだ、だから私はこうした」
二百五十頭の犬達を救ったというのだ。
「そうした、それで今度タイに行って来るよ」
「タイにですか」
「あちらにですか」
「ソンクラーにも活動している人がいるそうだからね」
それでというのだ。
「その人のところに行ってお話を聞くよ」
「どうして活動されているか」
「そうしてくるよ」
こう言って実際にだった。
ダニエルは今度はタイに行ってだった。
タマラ=ジョンストン、ブロンドの優しい顔の白人の中年女性と会った。そのうえで彼女から話を聞いた。
「ここの犬達を見ていると」
「どうしてもですね」
「動かねばならない、そして私にはです」
タマラはダニエルに真剣な顔で話した。
「その力がある」
「だからこそですね」
「オーストラリアからです」
「祖国からですね」
「こちらに移って」
タイ、この国にというのだ。
「施設を整えて」
「そうしてですね」
「そしてです」
そのうえでというのだ。
「ここにいる犬達の為に動いています」
「その力があるからこそ」
「だからこそです」
その為にというのだ。
「そうしています」
「左様ですね」
「はい」
まさにというのだ。
「そうしています」
「左様ですね」
「力があれば」
救うそれがというのだ。
「動かなくてはなりませんね」
「全くです、私もこれからもです」
ダニエルは強い声で話した。
「動いていきます」
「犬達の為にですね」
「彼等を救う力がありますので」
それでというのだ。
「そうします」
「そうですね、では私も」
タマラも言った。
「これからも」
「そうされますね」
「その様にします」
こう言ってそうしてだった。
二人は誓い合った、これからも犬達を救おうとだ。それが出来るだけの力があるからこそ。そして二人は犬達を救い続けるのだった。
全ての犬を救った人 完
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