暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga22-C真実への扉〜The last 2 steps〜
[9/10]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
それやのに狙われてるのは人間の私だけで、魔力生命体のアインス達はターゲット外。そんで、私らに関係はあったけど今はもう別れてて、私らチーム海鳴を傷つけたくはないと考えてはいる・・・。王の正体は、信じたくないようで、そやけどそうであってほしいような、複雑な気持ちやな・・・。まぁ推測があってればの話やけど」
あの傲岸不遜を地で行くディアーチェが、“T.C.”の王のためにそこまで考え、行動していることに驚いた。ディアーチェがそこまで思い入れる“T.C.”の王とは一体・・・。その疑問は、主はやての言葉が晴らしてくれた。私の頭の中ではもう、“T.C.”の王の顔がハッキリと浮かび上がっていた。
「ディアーチェ。回収担当の近衛とは誰だ?」
「ナーティアだ」
「あの子か・・・」
「アインスはT.C.の近衛のことを知ってるんやな? やっぱり、アインスは元エインヘ――」
――真技・
瀑波大帝国
(
フラッド・エンパイア
)
――
主はやてがそこまで言いかけたところで、突如として空気が振動した。すると至る所から激しい水柱が立ち始めた。間欠泉のごとく噴き出す水柱からはシャワーのように水が降り注ぎ、その水飛沫に触れた個所がズキズキと痛みだす。間違いなく、これも攻撃の一種だ。
「始まったな! おい貴様ら! 近衛のナーティアは水を操る魔術の使い手だ! 子鴉は、立ち止まらぬように常に動き続けろ! 立ち止まったが最後、リンカーコアを抜かれるぞ!」
「わ、判った! てゆうか、もうさっきからうろうろ動き続けてるけどな!」
今は収まっているが腕による奇襲を警戒して空中を右往左往しておられる主はやてのためにも、早々にレイル、ナーティアという新手を撃破しなければ。そう考え、周囲警戒を任せていたザフィーラに続いて私も周囲警戒を行おうとしたとき、1つの研究棟の4階部分が爆炎で吹っ飛んだ。
「ユーリがレイルを見つけたようだな。対レイルのためにヴェスパーレッドモードになったのだ、このままあやつが引き受けてくれよう。我らはナーティアを討つ。アレは転移するかの如く水の中を高速で移動する。結界内はすでに湖のようになっておるから、どこから奇襲を受けるか判らん。注意せよ」
――
蠢縄洗辱手
(
ヒュミリエーション・バインド
)
――
「皆、攻撃来るぞ!」
ディアーチェがそう言った直後に、足元に広がる湖より我々に向かって水の縄が何十本と伸びてきた。アインスが主はやてを横抱きに抱え上げ、「捕まるな! 魔力を吸収されるぞ!」と我らに警告した。やはりアインスはナーティアのことを知っているようだ。その理由についても、”T.C.”の王の正体が奴だとすれば説明が付く。
「防御ではなく迎撃せよ! 捕まったら最後! 防護服を構築している魔力をも吸収され、素っ裸にされ
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ