暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga22-C真実への扉〜The last 2 steps〜
[8/10]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
の戦闘に何かあったのかと、私も視線をそちらに向けた。
「どういう状況だ・・・?」
「ディアーチェが、我らが主の手を引いて逃げている・・・?」
『なぁ。はやての背中に向かって何か出てきてね?』
「あの半透明の腕は・・・!」
何も無い空中に突如として出現するのは、空の色に紛れてよく見えないがアインスの言う通りなら腕なのだろう。その腕は主はやてを狙うかのように、動き回る主はやての背後を狙って出現している。
「皆さん! これより私とディアーチェはT.C.より完全に離脱し、T.C.近衛兵レイルからはやてを護ります! ご協力を!」
そう言ってユーリは、主はやてとディアーチェの元へ向かう。私とアインスとザフィーラは顔を見合わせ、事情は判らないがその真剣さから「行こう!」と、ユーリに続いた。そして「主はやて!」と合流を果たすのだが、ディアーチェが「止まるな子鴉!」と叫び、自分の胸にグイッと抱き寄せた。直後、主はやてが先ほどまで居た空間に半透明の腕が出現、すぐに消失した。
「レイルは、貴様の膨大な魔力を狙っておるのだ! 立ち止まった瞬間、リンカーコアを背後から抜き取られるぞ!」
「どうゆうことなん!? 急にこんな・・・!」
「詳細は後だ! 今はこれだけを聞いておけ! 我らの仕事は、T.C.の近衛が研究所から魔力保有物を回収するまで、貴様らを足止すること! もう1人の近衛が子鴉のリンカーコアを狙ってきたということは、回収担当の近衛が任務を終わらせたことを意味する!」
時間稼ぎをされていることは察していた。かつてのユーリの実力を思えば、あの子が全力を出していれば我々が今なお無傷でいられるはずがない。当初の我々の作戦では、時間稼ぎ要員を早々に打ち倒して本命を叩くというものだったが、ユーリという厄介な要塞戦力の登場で見事に失敗してしまったようだ。
「ディアーチェ! 私がレイルを探してきます! 皆さんのことはお任せです!」
「ああ、任せるぞ! そのまま倒してしまえ!」
「りょーかいです!」
ユーリが主はやてのリンカーコアを狙う近衛、レイルという者の捜すために急上昇しつつ研究棟の方へと向かった。我々も手伝うべきかどうか迷ったのだが、主はやてが狙われている以上は離れるべきではないと判断する。
「・・・よいか? 我らは貴様を始めとしたチーム海鳴を近衛から護るためにやって来た。それがきっと、T.C.の王の為になると思うのだ。自ら絆を切り捨てておきながら未練からか、いざ参謀が立てたリンカーコア奪取案について許可も却下も下さず曖昧にし、近衛出撃後に我らだけに無理に奪わなくていいと言った、迷ってばかりのあの哀れな男の心を救うのだ、と・・・」
「・・・魔力保有物、リンカーコアなどの魔力がたくさん要る。
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ