暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga22-C真実への扉〜The last 2 steps〜
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撃を中断した術者のレイル。アリサさんとミヤビさんとフラムさんの幻はラスティアに向かって、あたしとティアは自分の幻に紛れて散開した。
『スバル。レイルって人を発見してもすぐに交戦しないように。アリサさん達に指示を仰いでから対処よ?』
『うんっ!』
ティアは幻術の維持と再発動のために身を隠さないといけないから、あたしは単独でラスティアからの流れ弾に注意しながら幻と一緒に結界内を駆け回った。結界は直径3qだ、そんなに広くない。ただ、さすがに幻に紛れていてもあたしの動きはレイルから見て怪しいって思われたらしくて・・・
――フィストカノン――
「腕・・・!?」
複数の半透明の腕が砲弾みたく降り注いできた。スピードを落とすことなくジグザグに駆け抜けつつ、「一瞬、魔力反応が・・・!」した方へ向かう。
――ハンマーアーム――
「わっとと!」
ルシルさんの銀の巨腕イロウエルみたいな半透明の腕が出現。あたしを薙ぎ払うかのように振るわれてきたから、「ウイングロード!」を発動して空へと上がる。そんなあたしを叩き潰そうと新しい腕が生み出されては振るわれてくるけど、ウイングロードの軌道を変えて回避。
「居た!」
4つある研究棟の屋上、給水タンクの上に立ってる男の人を発見。見た限り20代半ばで、円い眼鏡を掛けた優しそうな男の人だ。胸の前には、八神司令の“夜天の書”のような宙に浮く分厚い本が1冊。
「あ、見つかってしまったか。まぁ始めから隠れるつもりもなかったけどね」
「あなたがレイル・・・さんですね? 管理局です! 執行妨害などいろいろな罪状で現行犯逮捕します!『レイルを発見しました! 第3研究棟屋上の給水タンクです!』」
「面白いことを言う子だね。君の魔力量はそれほど多くないようだけど、ついでに貰ってあげようか?」
――エレンスゲ――
アリサさん達にそう報告すると、「私が戦うでありますよ〜〜〜〜!」っていうフラムさんの声がフェードインしてきた。炎の鳥化してるフラムさんが、「フィストカノン」って腕を飛ばすレイルに突っ込んでく。フラムさんは体を傾けて腕を躱し、レイルにそのまま突撃しようとしたけど・・・。
――パームシールド――
レイルを護るように大きな右手の平が創り出されて、炎の鳥のくちばし――大剣の先端を受け止めた。そしてフラムさんを握り潰そうと指を曲げ始めたから、あたしはフォローになればいいと考えて衝撃波、「リボルバーシュート!」を放って、中指が完全に曲がるのを遅らせる。
――ミスティックスナイプ――
続けてティアの狙撃が人差し指と親指に着弾して、ガツン!と大きな音を立てて弾いた。その間にフラムさんは「感謝するでありますよ!」って親指側の方から離脱。レイルから距離を取
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