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SHUFFLE! ~The bonds of eternity~
第一章 〜再会と出会い〜
その四
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を整える。

「だ、大丈夫ですか? 稟くん」

「柳ちゃんもちょっとやり過ぎだよ。分からなくもないけど……」

 何事かと見守っていた二人の男性が言う。

「ふむ。彼はどうやら私達の事を知っているようだね」

「それに稟殿達とも関係あるみてえだな」

「とりあえず自己紹介といこう」

 幹夫の一言でどうにかその場は収まった


          *     *     *     *     *     *


「では改めまして……水守(みなかみ)柳哉(りゅうや)と言います。稟・楓・桜の幼馴染で八年前までこの町に住んでいました」

「稟ちゃん達の幼馴染だったんだね。私の名はフォーベシィ。ここにいるネリネちゃんの父親で魔王もやっている」

「俺っちはユーストマ。そこにいるシアの父親で神王もやってる。ま、よろしくな!」

「えっと、一応神界の王女でリシアンサスって言います。長いのでシアって呼んでほしいっす」

「魔界の王女でネリネと申します。よろしければリン、とお呼びください」

「……プリムラ……よろしく……」

 それぞれに自己紹介を終える。どうやら幹夫は既に自己紹介を終えているようだ。

「しかし、君は我々の事を知っていたのかい」

「おう、それは俺っちも気になってたところだ」

 柳哉は答える。

「ええ、先の三世界平和式典の席で遠目からですがご尊顔を拝謁させていただきました」

「そうだったか。てえかおめえさん、そんな堅っ苦しくすんなよ。肩がこっていけねえ」

「そうだね。私達は確かに王ではあるけれど、今はプライベートだからね」

「……了解しました。それでは、ユーストマ殿、フォーベシィ殿とお呼びしても?」

「おう、かまわねえぜ」

「ふむ、なかなか新鮮だね」

 柳哉の意思を察したのか承諾する両王。

「えっとそれで……」

 残る三人の少女を見て微笑む柳哉。

「俺の事は好きに呼んでもらって構わないから」

「んー、じゃあ柳哉くんって呼ばせてもらうね」

「それでは、柳哉さん、と呼ばせて頂きますね」

「……柳哉……」

 とりあえず三人からの呼び名が決まったが……。

「あー、俺は呼び捨てにさせてもらってもいいかな? もちろん嫌ならやめるけど」

 どうにもちゃん、とかさん、とか名前の後につけるのは苦手で……あと、同年齢っぽいし。

「あ、構わないよ」

「はい、わたしもです」

「……構わない……」

「あ、あとネリネはフルネームでいいか? 稟と混同しそうだし」

「あ、はい」

「よし。そんじゃ、乾杯といこうぜ!」

「いいね。柳ちゃんは洋酒、日本酒どちらがいいかな」


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