暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第79話 朱乃よ、父と向き合え。家族の和解と本当の愛 中編
[3/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
わたくしの手を握って外に連れ出そうとしました。


「い、いや……!」
「あっ……」


 わたくしは咄嗟にその手を払いのけてしまいました。するとお父様はやってはいけない事をしてしまったというような絶望に満ちた表情を浮かべました。わ、わたくしはなんてことを……!


「お父様、今のはちが……」
「……すまない。今更お前の父親面をする資格は私には無いというのについ出しゃばってしまった。本当は会いに行くつもりもなかったんだ、ただお前が男とあんないかがわしい所に入ろうとしているのを見かけて思わず声をかけてしまった」
「ち、違いますの。わたくしはお父様と……」
「お前が選んだのならそれでいい。たとえどんな外道だろうと私が口を挟むことなどおこがましいだろう。幸せにな」
「待って……」


 わたくしはお父様に謝ろうとしましたが上手く言葉が出てきませんでした。


「アザゼル様、行きましょう」


 お父様はそう言ってお店を出て行ってしまいました。どうしてわたくしは最悪な行動しかとれないのでしょうか、自分の愚かさに嫌気が差してきました。でも後悔してももう遅いですわ……


「はぁ〜、護衛の癖にその対象を置いていくなよな」
「アザゼル様、わたくしは……」
「分かってるよ。お前はバラキエルと向き合う覚悟が出来たんだろう?ただタイミングが悪すぎた」


 アザゼル様はそう言って立ち上がりました。


「赤龍帝、お前は本気で朱乃を愛しているのか?確かリアス・グレモリーの戦車の駒の女と付き合っているんだろう?まさか朱乃はお遊びって訳じゃないよな?」
「違います。俺は小猫ちゃんも朱乃さんも愛しています。ついでに言うと後二人ほどの女性と付き合っています」
「お前は朱乃をちゃんと養えるのか?金が全てとは言わねえがそれが無ければ生活は出来ないんだぞ?遊びでそんな事を言っているのなら俺はお前を許さない」
「仕事はしています。全員を養っていく事は可能です。なんなら貯金でも見ますか?」
「……なるほど、遊びじゃなくて本気という訳か。学生の癖にどうやって稼いでいるのか気にはなるが今はまあいいか。そして朱乃、お前は赤龍帝の言っていることに納得しているのか?そういう男は嫌いだっただろうが」
「はい、わたくしはそういう男性は嫌いです。でもイッセー君は本気でわたくしと向き合い愛してくれました。わたくしはイッセー君が他の女性も愛していることに納得しています」


 アザゼル様はイッセー君の通帳を見て最後にわたくしに確認をしてきましたのでハッキリと答えました。


「……ははっ、あの小さかったお前がこんなにもハッキリと意見を言うようになるとはな。たった数か月で本当に成長したな」


 アザゼル様はそう言って優しい
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ