第六百九話 カレーはそれぞれその四
[8]前話 [2]次話
「鯨って固いのに」
「柔らかいんだ」
「そう、かなりね」
こう言うのだった。
「これが」
「鯨のお肉を柔らかくするって」
「結構技術いるよね」
「そうそう、鯨っていつも泳いでるから」
このことは海豚も同じである、常に泳いでいるのでそれで非常に筋肉が発達している為である。それが美味しくもある。
「だからね」
「筋肉もね」
「固いよ」
「いつも運動しているから」
「泳ぎがそれでね」
「それで柔らかいって」
そうなっているならとだ、シッドは食べながら言った。
「凄いね」
「そこまでするってね」
「いいね」
「うん、僕も食べたいよ」
トムはカイギュウカレーを食べつつ述べた。
「鯨カレーも」
「お兄ちゃんもだね」
「カイギュウカレーの次は」
「食べるといいよ」
「そうするね、カイギュウカレーはね」
トムは今食べているカレーの話もした。
「柔らかいけれどね」
「そうなんだ」
「こっちのお肉はね」
「そういえばカイギュウのお肉は柔らかいね」
「本当に牛肉みたいな味でね」
「そうだよね」
「基本あまり動かないから」
鯨と違ってだ、マナティー等はあまり動かないのだ。特にステラーカイギュウは巨体で海に浮かんでいることが多い。
「だからね」
「お肉も柔らかくて」
「カレーのお肉にしても」
「それでもね」
「美味しいんだね」
「これがね」
まさにというのだ。
「とても、しかし鯨もそうなんて」
「うん、是非食べてね」
「そうしてね」
「どんなものか確かめるよ」
その口でというのだ。
「そうさせてもらうよ」
「鯨カレーも評判なのよ」
ここでだ、エイミーは従弟達に話した。
「この食堂って」
「美味しいってだね」
「そうなんだね」
「しかも低カロリー高蛋白だから」
この要素もあってというのだ。
「それでね」
「ああ、野菜カレーと同じだね」
トムは言われてすぐに気付いた。
「健康にいいから」
「だからね」
「人気があるんだね」
「美味しくてだから」
この要素もあってというのだ。
「それでなのよ」
「ヘルシー志向なんだね」
「ええ、皆ね」
「そういうことなんだ」
「まあカロリーの高いカツカレーもね」
このカレーもというのだ。
「人気あるけれど」
「ヘルシー志向のカレーもなんだ」
「人気があってね」
「皆よく食べるんだ」
「そうなの」
こうトムに話した。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ