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とある星の力を使いし者
第165話
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だけ驚いた顔をする。
しかし、先程の説明を聞いた限りだとあながち嘘とも言い切れない。
何より、これは絶好のチャンスだ。

「そ、それじゃあ、あるかどうか分からないけど、テストの勉強をしない?
 その二人っき「鍋が来たぞーっ!!」・・・・・・・」

「うん?何か言ったか?
 声が小さくてよく聞こえなかったんだが。」

「・・・・・・・何でもないわよ。」

制理は無言で立ち上がると、鍋が来るのを見えてテンションが上がっている土御門に、後ろから首を掴み思いっきり締め上げる。
こんな事をされる覚えがない土御門は苦しそうな声をあげながら言う。

「な、なにをするにゃー!?」

「お前のせいで・・・・お前のせいでぇぇぇ!!!!」

半ば泣き声になりながらも土御門の首を前後に振り回しながら、首を絞めていく。
さすがに周りのクラスメイトが、制理を止める。
しかし、また土御門の馬鹿が何かをしたのだろう、と皆は思い、原因を聞かずに制理を宥める。
鍋を持った数人の店員さんは土御門と制理の一悶着を見て、少し唖然としていたが、それが治まると気を取り直して黒い鉄の鍋を持ってきた。
すでにぐつぐつ音を立てている鍋からは、確かに土御門が勧めて来るだけあって、家庭では作れなさそうな良い匂いが漂って来ている。
どれどれ、と上条は店員さんの持っている鍋を覗き込もうとする。
ここで上条は周囲のクラスメイト達から取り押さえられた。
近くにいたインデックスが小さく悲鳴をあげ、制理は鬱陶しいそうな顔で息を吐き、麻生は軽くため息を吐いている。

「ぐわっ!?
 テメェら何をする!!」

「馬鹿野郎!
 お前が関わったらあの鍋がひっくり返ったりするんだッ!!」

「唐突にな!
 ほら特にあの可愛い顔で胸は巨乳の店員さんとか超危険!!」

「お前の幸せの為に俺達が空腹になるのは間違っているだろう!?」

色々と反論したいのだが、多勢に無勢である。
彼の右手に宿る幻想殺し(イマジンブレイカー)は食欲満載のクラスメイト達には何の効力もないのだ。
だが、彼らが店員さんの前で騒いだのが悪かった。
上条が自分の身体を抑えつけるクラスメイトを振り払おうと、力を込める。
予想以上の力にクラスメイトの一人が後ろにふらつく。
すると、鍋を持っていた店員さんに当たる。
熱い鍋にぶつからないように、店員さんも避けようとする。
結果、鍋には当たらなかったが、変に避けてしまいバランスを崩して後ろに倒れる。
手に持っていた熱々の具が鍋から溢れ、店員さんの顔に向かってくる。
その場にいた全員が眼を見開き、最悪の結果を想定した時だった。
颯爽と現れた人物が店員さんの身体を左手で抱き、右手で熱い鍋を掴む。
そのまま左足を軸にして、狭い空間を一
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