第六十三話 お家に帰ってその二十
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「理解出来ないわ」
「僕としてはですよ」
「そう思うのね」
「はい、お話を聞いて」
「それで高井先輩や佐野先輩もなの」
「残酷かなって」
長池先輩の時と同じことを言いました。
「思いましたけれど」
「そんなことないから」
私はすぐに否定しました。
「安心してね」
「そうだといいですけれど」
「というか長池先輩への偏見でしょ」
「嫌いな相手を校門で集団で待ち伏せして聞こえる様に陰口言う人は絶対に残酷ですよ」
「またそのこと言うのね」
「僕そんなことされたら一生忘れないですから」
「だからしつこい性格はあらためるの」
また阿波野君に注意しました。
「いいわね」
「ですが僕の中ではです」
「長池先輩ってそうした人になってるのね」
「はっきり言って好きじゃないです」
「それはわかるわ」
私にしてもはっきりとです。
「けれどね」
「それでもですか」
「そうした気持ちを抑えて」
こう阿波野君に言いました。
「他の先輩の方々ともね」
「お話してですか」
「そうしていってね」
何か気が気でなくなってきました、それでもっと言いました。
「人を嫌うより好きになる方がいいわよ」
「そうですよね、いいことを考えて」
「そう、悪いことを考えるよりもね」
何かわかっている感じなのでもっとお話しました。
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