第一話 卒業してその十二
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「これは私のファッションでね」
「気にすることないの」
「全くね」
そうだというのだ。
「人間外見じゃないわよ」
「そうよね」
「だから私もね」
「外見じゃなくて」
「中身がしっかりしてたらいいでしょ」
こう従妹に話した。
「そうでしょ」
「まあそれはね」
咲も否定しなかった。
「そうよね、けれどね」
「咲ちゃんはこの後服装の乱れは気の緩みって言うわね」
「わかったの?」
「こうしたことわかるから」
愛は少し驚いた咲に笑って返した。
「私はね」
「そうなの」
「勘がいいし相手をよく見てるとね」
「わかるのね」
「だからね」
それでというのだ。
「わかるのよ」
「それでそう言うのね」
「そうなの。ただ私のはファッションよ」
「そういうファッションが好きだからなの」
「してるだけよ、叔父さん叔母さんはそう言うけれど」
それでもというのだ。
「これでも中身はしっかりしてるつもりよ」
「それは私も知ってるつもりだけれど」
「やっぱり派手過ぎっていうのね」
「ギャルファッションといっても」
それでもというのだ。
「極限までいってるじゃない」
「だからなの、まあ詳しいお話はね」
「お姉ちゃんのお家でっていうのね」
「そう、ちなみにお父さんとお母さん何も言わないわよ」
愛は自分の家族のことは笑って話した。
「一切ね」
「そうなの」
「そう、何もね」
「だからやっていけてるのね」
「そう、じゃあ後はね」
「ええ、アイス食べ終わったら」
「私のお家に入ってね」
愛はアイスを食べながら咲に笑って話した、そして咲は従姉と同じ組み合わせのアイスを食べた。そのアイスは確かに美味かった。
食べ終わってから愛の家葛飾区のそちらに行った、下町であるがその風情から少し離れた場所のマンションが愛の家だった。
部屋に入ると愛は咲を自分の部屋に入れてダイエットコーラを出してから話した。
「下着は白で大人しいデザインだから」
「ファッションはギャルでも?」
「いいでしょ」
「そうだったの」
「もう純白よ」
咲に笑って話した。
「私はね」
「だからいいの」
「そう、下着はもうね」
「白で大人しいデザインだから」
「間違ってもティーバックとかね」
「そういうの穿かないの」
「流石におばさんパンツちゃないけれど」
それでもというのだ。
「白でね」
「普通のデザインの下着なの」
「上下共にね」
「そうなの」
「例えギャルファッションでもね」
それでもというのだ。
「私はね、下着がそうだったら」
「いいの」
「そう思ってるわ、私はね」
「そんなものかしら」
「それで私に聞きに来たとこだけれど」
「悪い人の見分け方よ」
まさにとだ、
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