暁 〜小説投稿サイト〜
DQ3 そして現実へ…  (リュカ伝その2)
元凶滅ぶ
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
<サマンオサ>

「お待たせ偽者!ムカつくお前をぶっ飛ばしに参上!」
「ぬぅ…またキサマらか!誰か!こ奴等を…」
偽王が叫ぶ中、リュカはラーの鏡を構え、偽王に翳す!

鏡には醜く膨れた『ボストロール』の姿が…
「きゃー!!」
それを見たハーレムの女の一人が悲鳴を上げる!
その瞬間、偽王の身体が膨れだし、醜いボストロールへと変わって行く!
「ぐぬぬぬぬ…おのれ…ワシの計画をぶち壊しおって!」
偽王にへばり付いていたハレーム女は、一斉にその場から逃げ出し避難する。
「キサマら…ぶち殺してく(ドガッ!)ぐはぁ!!」
ボストロールの台詞を聞き終わる前に、リュカの拳がボストロールの顔面にめり込んだ!

「舐めた事ぬかすな!」
倒れたボストロールの上でマウントポジションを取り、絶え間なく強烈な連撃を打ち出すリュカ!
「貴様の様なやり方が一番ムカつくんだ!自らが立ちはだかるのではなく、人々の悪しき心に揺さぶりを掛け、人同士で不幸を与え合う……あ゛〜、胸糞悪い!」

「そうですわお父様!私もお手伝い致しますぅ!」
「え!?」
マリーの言葉に反応し、彼女の方へ振り向いた時には、既に彼女の手には魔力が集まっていた!
「イオナズン!!!!」
力無き者が虐げられる事実…
権力により手に入れた特権を振りかざす悪逆な特務警備隊達…
自分を性的欲求の捌け口として見た変態野郎…
そして自らの所為とは言え、父に始めて叱られた事実…
それらの鬱憤が合わさり、マリーの魔力を極限まで増大させた!


玉座の間から城半分が吹き飛び、其処から素晴らしい眺めを一望出来る…
「や…やりすぎだよ、マリー…」
愛した女の行為に、流石に引き気味のウルフ…
「ちょ…リュカは!?…もしかしてリュカまで吹き飛ばしたんじゃ無いでしょうね!」
ビアンカの発狂寸前の悲鳴が辺りに響く!
またやらかしてしまった事に青ざめるマリー…


「ぼ、僕は此処…」
僅かに残る瓦礫の中から、埃まみれのリュカが顔を出す。
「ちっ!」
ホッとするビアンカやマリーとは対照的に、小さく舌打ちをするティミー…

「…今お前『ちっ』つったろ!」
「…いえ…『ホッ』の間違いでしょう。大切なお父さんが無事で、本当に良かったと思ってますから」
「まったく……何でこんな息子に育ってしまったのか……?」
珍しくボケとツッコミが逆転した親子…
皆その光景に笑ってしまい、本来叱られるはずだったマリーが兄に感謝する…

ともかくも、サマンオサに蔓延る諸悪の根元は滅ぼしたのだ…
その事は、即日国中に知れ渡る…
人々の歓喜の叫びと共に。




「英雄リュカとその一行よ…此度の事、誠に感謝する!」
ボストロールを消滅させた翌日…
何故だか半分が吹き飛んだサ
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ