第九幕その七
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「だからだね」
「全然飽きないね」
「そうだよね」
「じゃあ一緒に食べよう」
「今夜もね」
「そうしようね」
「お酒も飲んでね、日本酒もね」
先生は徳利にあるそれも見ました。
「いいよね」
「もう先生すっかり日本酒に馴染んでるね」
「そうなったわね」
「イギリスにいた時は飲んでなかったけれど」
「今はね」
「そうなったよ、エールやウイスキーもいいけれど」
それでもというのです。
「この日本酒もね」
「いいんだね」
「お刺身にも合っていて」
「それで」
「凄くいいよ、じゃあ食べようね」
先生が言ってでした、皆は鯛のお造りを中心とした今夜のご馳走を食べはじめました。その中で、でした。
先生はお酒を飲みつつこんなことを言いました。
「ヒョウモンダコの毒はテトロドキシンなんだ」
「それだよね」
「それって河豚の毒だね」
「あの蛸は河豚と同じ毒だね」
「それを持ってるんだね」
「そうなんだ、その河豚もね」
このお魚のお話をするのでした。
「美味しいよね」
「物凄くね」
「毒はあるけれど」
「それで今の季節は旬じゃないけれど」
「河豚も美味しいよね」
「そうだよね」
「うん、お刺身にしてもいいし」
今は鯛のお刺身を食べつつ言います。
「唐揚げにしてもいいしね」
「あとお鍋にしてもね」
「白子もいいよね」
「皮だってね」
「種類によって食べていい場所と悪い場所があるけれど」
毒のある部分は食べられません。
「本当に美味しいね」
「だからまた食べようね」
「河豚もね」
「そうしようね」
「秋か冬にね」
「そうしようね」
先生も笑顔で応えます。
「あのお魚も好きだからね」
「しかしあの蛸がその河豚と同じ毒を持ってるなんて」
こう言ったのはガブガブでした。
「思わなかった」
「そうだよね、河豚には毒があってもね」
ダブダブも言います。
「まさかあの蛸にもなんてね」
「というか毒のある蛸なんてね」
トートーはこのこと自体に言いました。
「普通考えないね」
「しかもあの模様だよ」
ホワイティはヒョウモンダコのその模様について言いました。
「普通いるとか思わないよ」
「海には色々な生きものがいるけれど」
「あんな蛸もいるなんてね」
チープサイドの家族もお話します。
「普通は思わないわ」
「そうだよね」
「先生は最初から知っていたみたいだけれど」
そうした蛸もいることはとです、ジップは指摘しました。
「普通の人はまず思わないね」
「図鑑にも載っていないんじゃないかしら」
ポリネシアは少し機微を傾げさせて言いました。
「流石に」
「図鑑といっても限りがあるしね」
「載っている生きものについては」
オシツオ
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ