第四百五十八話 思わぬ成長その六
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「流石にな」
「ええ、それはですね」
「どう考えても」
「やり過ぎですね」
「そこまではな」
「ライダーの皆さんが言われるなら止めます」
美香子もライダー達の話は聞いた。
「そうでしたら」
「そうしてくれよ」
「ですが睡眠時間四時間はそのままで」
これは変えなかった。
「そのうえで」
「やっていくんだな」
「そうしていきます」
「睡眠時間はそのままか」
智樹はこのことに落胆した。
「一体俺どうなるんだ」
「安心しろ、死にはしない」
英四郎が言ってきた。
「睡眠時間四時間でもな」
「そうですか?」
「かなり体力は消耗するが」
それでもというのだ。
「死なない」
「そうなんですか」
「だから安心しろ」
死なないというのだ。
「そのことはな」
「あの、けれど疲れるんですよね」
智樹は英四郎に彼が言ったことを聞き返した。
「そうですよね」
「かなりな」
英四郎はこう答えた。
「そうなる、それも毎日勉学となるとな」
「寝ている間を惜しんで」
「かなり体力を消耗してだ」
そしてというのだ。
「お前も煩悩に励むことは出来なくなる」
「いやらしいことが出来なくなるんですか」
「そんな体力も気力もなくなる」
そうなるというのだ。
「それも美香子がやるともって三日だ」
「三日・・・・・・!」
智樹は二等身で後ろに電を背負って言った。
「そんな短い間で、ですか」
「もってな」
「あの、俺それは絶対に」
「とも君、勉強しよう」
「そうするべきよ」
そはらとニンフは強い声で智樹に後ろから言った。
「美香子いいこと考えたじゃない」
「会長さんが正しいわ」
「これを機にあんたも真面目になりなさい」
「いやらしいことは一人だけにするのよ」
そはらは顔を赤くさせていた。
「いいわね」
「あれっ、そはら今何て言ったんだ?」
「何でもないわよ、兎に角ね」
「一日四時間で勉強してかよ」
「いやらしいことから離れるのよ」
「ちなみに全教科百点でないとお仕置きよ」
美香子は黒い微笑みでさらっと言ってのけた。
「そうならない様にスパルタでいくけれどね」
「あの、それだけは」
「だから死なないから安心してね」
「死なない程度にですよね」
「そう言うかも知れないわね」
かくして智樹は恐ろしい教育を受けることにもなった、そしてその中で戦いの訓練もサポート要員として受けていたが。
桐生は智樹を見て言った。
「やつれたけれどな」
「生きてますよ」
二等身での返事だった。
「何とか」
「そうだよな」
「ええ、ちなみに成績は物凄く上がりました」
結果は出ているというのだ。
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