暁 〜小説投稿サイト〜
DQ3 そして現実へ…〜もう一人の転生者(別視点)
私は哀れな人質です。
[1/4]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
私の首筋には料理用のナイフが当てられており、首輪をした不男に囚われております。
何故にこうなったのでしょうか?
ちょっと振り返ってみましょう…



半泣き不男と共にラダトーム城を家捜しする私達は、家臣達の嫌味に耐え(若干1名だけ毒舌返答)ながら便利魔法『レミラーマ』で、隠し部屋を探します。
ゲームではキッチン付近に隠し部屋があったと記憶していたので、重点的に探してもらおうと思い『きっと薄暗くて探しにくい、こう言った壁際にアイテムが隠されてるんですよ!レミラーマがあれば探し出せますわ…きっと』と発言。

その際に、人々が常用する部分と逆の場所である薄暗い部分へ出張り、皆にアピールしました。
どうやらそれが失敗の元でした…
突如不男が、テーブルに置いてあった料理用のナイフを手にし、私を抱き上げ人質にしたのです!

「おっと…動くなよ。いい加減キサマ等に顎で扱き使われるのは飽きてきたぜ!この娘の命が惜しかったら、オレの首輪を外しな!そうしたら娘は離してやるし、太陽の石も探してやるよ…へっへっへっ、お偉いさん方を怒らしちまったから、アイテムを見つけないと立場がないんだろ?もうオレを殺せねーよなぁ?」

ハッキリ言います…本当に怖いです!!
だって誰も助けられない状態ですよ!
ウルフに目を向けても、剣に手を当ててはいるが身動きが取れないでいます!

もう本当に怖くて泣きそうになってますけど、辛うじて泣くのを堪えていると…
「お、おい!!?う、動くなって言ったろ!!つ、つ、次動いたら…「お前を殺すぞ!」
空気を読まないのか、お父さんが一歩踏みだし恫喝し始めました。

ちょっとヤメテよ!
私、死にたくないの!!
不男も声が裏返るほど動揺してるわよ!
手元が滑ってナイフが首を切り裂いちゃったらどうすんのよ!?

「俺の娘に傷一つでも付けてみろ…その空っぽな頭を握り潰してやるぞ!」
まっず〜い!
空気を読んでないどころか、お怒りモードで我忘れちゃっておりますわ!

「お、おい…オレを殺せるのか…?こ、殺したら…レ、レミラーマが使えず…ア、アイテムを探せないだろ…?そ、そ、それでもいいのかよ!こ、この首輪を外せば、手伝ってやるって言ってんだぜ!?」
「もう憶えた!お前に何度も見せてもらったから、レミラーマを憶えた!だからさっさとマリーを離し、ナイフを捨てろ!さもないと殺すぞ…」

あぁ…もうダメだ…
言うに事欠いてそんなハッタリをかますとは…
折角幸せになれたのに、私の人生はもうお終いなのね…

「はぁ?憶えたぁ!?盗賊のみが憶えられるレミラーマを、テメーが憶えたって?あはははは、とんだハッタリ野郎だな!どうやらこの首輪もハッタリなんだろう…その確信が持てなかったから脅えてたけど…もうアイテム探しを
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ