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DQ3 そして現実へ…〜もう一人の転生者(別視点)
私は哀れな人質です。
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らした。
本当に怖かった…





さて…
お父さん達に不男の始末を任せた私とウルフ…それとアメリアさん・ミニモン・ラーミア達は、先に宿屋へと戻り各自の部屋で休息を取る。
と言っても、私とウルフはファイト一発だ!

ファイト二発目に移行しようと思った所で、お父さん達が帰ってきたらしく、食事の誘いでドアをノックされた。
昨晩のお兄ちゃんとアルルさんくらいビンビン・ヌレヌレでしたが、行かぬワケにもまいりません。


イチャイチャしながら食堂へ行くと、お兄ちゃん・アルルさん・カンダタ・モニカさんが戻ってきてませんでした。
本当は帰って来るのを待つのが礼儀なのでしょうが、さっさと食事を終わらせて、先程の続きを再開させたい私達は、『お父さん…先に食べてはダメかしら?』と、立前で確認を取り返事を待たずに食べ始めた。

そんな私を怒るでもなく、お父さんも食事を始めてしまいました。
そして暫くすると、お兄ちゃん達も戻ってきたみたいで、疲れ切った表情で近付いてきます。
「お帰り…悪いけどお腹空いちゃったから先に食べてるよ。ティミー達の分も頼んであるから、遠慮無く食べてよ」
豪快に食事を掻き込みながら、爽やかな笑顔と共に軽い口調で謝るお父さん。

“ドン!”と大型犬用の首輪をテーブルに置くと、溜息を一つ吐いて、
「ったく…ハッタリならハッタリだと、あの場で教えてくれても良いじゃないですか!」
と、不男の首輪が爆発しなかった事を報告してくれるお兄ちゃん。

良く意味が分かりませんね?
ハッタリなのは分かり切っていた事でしょうに?
何が不満なんでしょうかねぇ?

チラリとお母さんを見ると、
「リュカはね、バコタにハッタリだと教えず、最後までハッタリを貫き通して留置場に置いてきたのよ。首輪を外さず離れて行く私達に、泣きながら懇願するバコタを眺め、悦に浸りながら…?」
と、コッソリ教えてくれました。

あぁ、だからお兄ちゃん達は、ハッタリなのかを確認する為見届けて来たのか!
やっと彼等だけ帰りが遅かった理由が分かったわ。
あんな不男、放っておけばいいのに!

「(ニヤリ)アイツ…どうだった?」
お父さんは嬉しそうに不男の反応を確認する。
「…首輪が爆発しないと確認すると、凄い勢いで外し床に叩き付けてました。悔しそうでしたよ…」
よしっ!いいね、い〜いね!!

私は勿論、ウルフも盛大にガッツポーズで喜びを表す。
そんな私達に呆れながら、カンダタが今回の出来事に不平を言い出した。
「しかし…アイツを騙すのなら、俺達にも全容を教えてくれても良かったんじゃねーの?何で俺達にまで秘密にしたんだよ!」
仲間はずれが気に入らないのか、口を尖らせて拗ねるカンダタ…お前がソレをやっても可愛くねぇよ。


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