暁 〜小説投稿サイト〜
DQ3 そして現実へ…〜もう一人の転生者(別視点)
私は哀れな人質です。
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手伝ってやる必要はなさそうだなぁ!!わははははは!」

不男に全てのハッタリがバレてしまいましたわ…
ウルフ…私…貴方と別れたくないよぉ………
永遠(ずっと)一緒に居たかったよぉ………

「レミラーマ!」
突如お父さんが左手を翳し、アイテム探知の魔法を唱える。
するとお父さんの左手から眩い光が発し、キッチン内の薄暗い壁に向かって集まって行く!

「ほう………どうやらお前ではなく、俺が先に太陽の石を見つけ出した様だ…コレでお前は用済み…生かしておく価値は無くなった!………もうお前が持っている延命理由は1つ………俺の娘を無傷で解放する事…それだけだ!」

何なのこの男…
一番ハッタリっぽい言葉が、一番真実を語っているなんて…
でも私が人質として、命の危機に晒されている事実は変わらない。

「コレが最後だ…俺の、娘を、さっさと、離せ!」
しかし、そんな事実を無視する様に、お父さんは更なる一歩を踏み込んで不男を脅し続ける。
そんな男の恫喝にガクガクブルブル震える不男…

不男の気持ちも解らないでもない…
『メガンテの首輪』がハッタリであるだろうと薄々は感付いていたのだろうが、確証がなく思い切る事が出来なかったのだ。
しかし、奴が使う『レミラーマ』を見て『憶えた』等とハッタリを言うお父さんを見て、言う事の全てがハッタリだと確信した不男は、内心でガッツポーズをしたのだろう。

時間にして数十秒だが、全てを手に入れた気分になったに違いない。
しかし、それこそが幻だったのだ!
一番ハッタリじみた言葉を、真実にしてしまう男が此処にいた。
三日天下どころか数秒天下という哀れな結末。

不男は力無くナイフを落とすと、私を抱えていた腕からも力が抜けて行く。
私は慌てて不男から離れ、自身の安全を確保する。
ウルフは私の安全が確認出来た途端、凄い跳躍で不男に鉄拳をめり込ませました!
格好いいッス!…マヂで格好いいッスよ!!
今夜は赤玉が出るまで寝かさない!

「マ、マリー!!大丈夫か!?け、怪我は無い?大丈夫なの?」
「大丈夫…うん、大丈夫だよ」
私はウルフに抱き締められ、安堵からか涙が零れてきた。

「な、なぁ旦那…許してやってくれないか?コイツもアンタが相手だったから、あんな事をしちまったんだ…アンタは強すぎるから…」
ゔ〜…ぶっ殺してほしいのに、カンダタのアホがヤツを庇ってる!

お父さんは冷たい瞳で不男とカンダタを睨むけど…
「お前がしっかり押さえ付けておけ!ちょっとでも暴れたら、お前事バギクロスで細切れにするぞ!」
と、カンダタの嘆願を受け入れる。

そして私の身を案じて顔面蒼白になっているお母さんへ近付くと、優しく抱き締め涙を受け止める。
私もまた、ウルフの胸に抱き付き泣きは
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