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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第五十五話 狙われたジュエルシード
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ざらいや。魔力や次元震だけやのうて、気象、衛星、その地点を計測している物を全部洗い出して」
「「了解!」」
シャーリーとルキノは一斉にデータを検索し始める。
そこまでやって、はやてはイスに深くもたれ掛かった。
(お願いや……もう、誰かを失うのはイヤや。無事でいてな……アスカ君)
調査現場は重苦しい雰囲気だった。
クレーターの周囲をフォワードメンバーが検証しているが、一様に表情が暗い。
「スバル、ウイングロードでクレーターに橋を掛けて」
アルトがスバルに指示を出す。
「うん……」
沈んだ表情で、スバルがウイングロードを発生させる。
アルトはそのウイングロードを足場にして、上からクレーターを観察していた。
「シグナム副隊長。検証はアタシ達でやりますから、ヘリで少し休まれては?」
ティアナが、出動後そのまま検証に立ち会っているシグナムに声を掛けた。
普段と変わらず凛とした表情をしているが、シグナムの顔色はすぐれない。
「……そうだな、少し休ませてもらおう。何かあったら、すぐに知らせてくれ」
「了解です」
シグナムは現場をフォワードに任せ、待機しているヘリに向かった。
ヘリのカーゴに入り、座席に腰を下ろすシグナム。
「姐さん、どうぞ」
中にいたヴァイスがシグナムに缶コーヒーを差し出した。だが、彼女はそれを受け取らない。
「……情けないものだな。部下を守る事ができなかった。何が烈火の将だ……聞いて呆れる」
自虐的にシグナムが漏らす。
アスカを守らなくてはいけなかったのは自分だ。なのに、それができなかった。その自責の念が、シグナムを苦しめている。
「姐さん……」
「わかっている。皆の前では言わん。お前も忘れてくれ」
弱音を吐いてしまった事を振り切るかのように、シグナムはヴァイスから缶コーヒーを受け取って、一気に飲み干した。
クレーターの調査をしているティアナだったが、心ここに在らずだった。
(アスカが消えた……居なくなった……どこに行ったの……)
いつのまにか、側にいて当然の存在になっていたアスカ。大きな喪失感にティアナは苛まされる。
何も考えられない……いや、とティアナはブルブルと首を振る。
(まだ死んだって訳じゃない。可能性があるならそれに賭ける。アスカは絶対に生きている!)
自らを奮い立たせ、ティアナはアルトが送ってくれるクレーターのデータに目を通した。
「……ん?」
クレーターの詳細な情報を見た時に、ティアナは違和感を覚えた。
そのクレーターは、ティアナの知っているクレーターとは真逆の性質を持っていたからだった。
「これって……アルト
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