暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第五十五話  狙われたジュエルシード
[5/8]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
エネルギーが発生した事を示している。

クレーターを見たシグナムは、全身の力が抜けたようにその場にしゃがみ込んでしまった。

100メートル程の大きさのクレーターを作れるエネルギーの奔流。

その中心にいたアスカは……

「そ、そんなバカな!アスカ、返事をしろ!アスカ!」

だが、シグナムの声は虚しく木霊するだけで、それに応える者は居なかった。

「アスカ、どこにいる!アスカ、アスカ!アスカァァァ!!!!!」



シグナムの叫び声は司令室にも響いていた。

「ラ、ライトニング5……及び、ジュエルシード、は、反応ロスト……」

震える声で、ルキノが報告する。

「うそ……うそでしょ……」

青ざめた顔でシャーリーが呟く。

信じられなかった。アスカが消えた。あの爆発の中心にいた。

感覚が麻痺したよに、シャーリーは何も考えられなくなる。

信じたくない。

だが普段は冷静沈着なシグナムの取り乱したような叫び声が、それが現実であると言う事を嫌でも知らしめていた。

はやても、ルキノも声を出せないでいる。

そしてアルトは……

ガタッ

アルトは立ち上がってはやてを見た。

「現場に行かせてください、部隊長」

「アルト?何を……」

急に言い出したアルトに目を向けるはやて。

「今までに経験のない現象が起きたんです!手元にデータが無いのなら、現場で探してきます!」

訴えるように叫ぶアルト。

アルトも、この状況を見てショックを受けている筈だ。

キャロやエリオを通じて、アスカとは仲が良かったアルト。

アスカが消えてしまった事に、一番衝撃を感じていてもおかしくは無いのに、真っ先に行動を起こそうとしているのだ。

「……うん、分かった。フォワードメンバーがそろい次第、現場に飛んでや。ヴァイス君にも連絡しておくから、アルトはティアナと待機」

「ありがとうございます!」

アルトは敬礼して、足早に司令室を後にした。

「まったく、しっかりせんといかんな」

パンッとはやては頬を叩く。

「シグナム、聞こえてるか?」

「……はい、何でしょうか、部隊長」

モニターから、シグナムの沈んだ声が聞こえてくる。

「もう少ししたら、そっちにフォワードメンバーとアルトが行くから、現場の指揮をお願いや。それと……そんな姿を後輩に見せるもんやないよ?」

指示を出した後、はやてはシグナムを元気づける。

「……失礼しました。了解です」

いつものように、凛としてシグナムが敬礼する。

「うん。何かあったら連絡してや」

そう言って、はやては通信を切る。

「シャーリー、ルキノ。現象が起きてからのデータの総
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ