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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第五十五話 狙われたジュエルシード
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ガジェットの目的を悟った。
このガジェット達は、シグナムをこの場所に釘付けにする事を目的としているのだ。
「くっ!」
相手の作戦にはまってしまった迂闊さを悔やみながらも、シグナムは逆転のチャンスを待った。
5機のガジェットを前にして、アスカは短期決戦を狙った。
「ラピ、どのガジェットがブツを持ってる?」
逃げ出すガジェットを、アスカが追いかける。
《先頭切って逃げているガジェットが確保していると思われます。魔力反応トレース、開始します》
ラピッドガーディアンからの情報を聞き、アスカは一気に間合いを詰めた。
「紫電一閃!」
一振りで2機のガジェットを破壊し、返す刀で更に2機を落とす。
AMFを使わせる隙を与えない程、素早い攻撃だ。
入隊当初から比べると、段違いに強くなっている事をアスカは自覚した。
「っと、今はそれどこじゃねぇ……え?」
残った1機を追いかけるアスカは、ガジェットから漏れ出る魔力反応を見て顔を引きつらせる。
「この魔力反応……あのジュエルシード、封印が解かれてるのか?!」
膨大な量の魔力がガジェットから出ている。
もし本当に封印が解かれているとしたら、この一帯がクレーターになるどころか、下手をすれば次元震が発生する可能性がある。
「シャーリー!」
「いま調べた!アスカの言うとおり、封印が解かれてるわ!気をつけて!」
シャーリーからの通信に、アスカは焦りを感じた。
(ヤバイな……確保だけなら何とかなるけど、封印処理までやらなくちゃいけないのかよ!)
できなくはないが、アスカは封印処理は苦手である。
普段はキャロに任せっきりで殆どやっていなかったツケが、ここにきて出てきた。
「ライトニング5!まだ応援態勢が整ってないから、できればジュエルシードの確保、封印をして!」
アルトの声が、更にアスカを焦らす。
「あー!もう!何て日だ!これからガジェットの撃破、ジュエルシードの封印処理を行う!」
一つ文句を言い、アスカは残った最後のガジェットを狙った。
AMFを展開して逃走するガジェット。
アスカはAMFの影響範囲ギリギリの所で追跡をしている。
「ラピ、シーリングプログラムを用意してくれ。勝負は一瞬だ!」
《了解!》
四方八方からの攻撃に、シグナムは足止めを喰らっていた。
バリアでなんとか凌いでいるが、このままでは埒があかない。
ある意味ガジェットを引きつけている事にはなるが、シグナムはアスカの身を案じていた。
「しかたあるまい……カードリッジロード!」
その途端、レヴァンティンの形状が変わった。
ムチのようなしなやかな連結
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