第125話
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”になると、防げるのはせいぜい2,3発でしょうけどいくら何でもそんな代物が”線路”もないジュノー海上要塞に搭載されていないでしょうし。」
リィンの質問に答えた後説明をしたルシエルに確認されたレンは頷いて答えた。
「話を続けますが更に”攻撃、防御、突入”とそれぞれの役割を果たす部隊に分けます。”攻撃”の部隊は遠距離攻撃で外壁で迎撃する敵兵達の注意を惹き、”防御”の部隊は攻撃部隊に攻撃する敵兵達の攻撃を結界で防ぎ、そして”突入”の部隊はオーレリア将軍達ヴァイスラント新生軍の精鋭部隊と共に攻略する予定の潜入部隊の一部を外回廊に突入・降下させます。そして降下後、”空”の全部隊は降下した潜入部隊と協力して外壁で迎撃する敵兵達を殲滅、外壁の敵兵達を殲滅して外回廊への降下が容易になった後にレヴォリューションに待機していた残りの潜入部隊とオーレリア将軍達を降下。その後要塞を攻略する部隊と攻略部隊の背後を守る前衛と後衛の迎撃部隊に分けてそれぞれ攻略、迎撃を担当します。」
「フム、なるほどな……その迎撃部隊は要塞を攻略する我らの背後を守る部隊だな?」
「はい。加えて要塞内部ならば敵軍は戦車や機甲兵と言った”兵器”の類が使用できず白兵戦で対処せざるを得ない上要塞内部での戦闘になると屋外での戦闘と違い、物量差で圧倒する事もできませんから白兵戦を得意とする我が軍ならばそれぞれのルートに迎撃部隊を前衛と後衛、1部隊ずつ配置しておけば十分に対処可能かと。」
「そうなると迎撃部隊の後衛は弓兵か魔道兵、前衛は重騎士等といった重装備の兵種がいいだろうな。」
ルシエルの説明を聞いたオーレリア将軍が納得している中リィンは考え込んでいた。
「次にオルディス攻略ですが、オーレリア将軍達要塞の攻略部隊を降下させたレヴォリューションがそのままオルディスに向かい、オルディスの港に着水、そして港で迎撃部隊を展開します。……念のために確認しておきますが、この船は陸だけでなく、海や湖といった”水”に”着水”することは可能ですよね?」
「ええ、当然”着水”も可能よ。港で迎撃部隊を展開するって事は、もしかしてレヴォリューションの登場と着水によってオルディスの守備隊の注意を惹きつけてオルディスを攻めるヴァイスラントの負担を減らすかつ、”本命”である地下水路を使ったカイエン公爵家の城館を奪還する部隊の為の”囮”かしら?」
ルシエルの確認に頷いたレンは自身が推測したルシエルの策を口にしてルシエルに訊ねた。
「ええ。――――――ただし、城館を奪還する部隊は以前の少数精鋭で攻めたルーレの時と違って、ある程度の数の戦力を投入――――――最低でも3〜4部隊を当てるべきです。」
「ルーレの時はそれで十分だったのに、何故あえて戦力を増強させるのですか?」
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