第125話
[5/13]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
を各個撃破する為にそのような構造にしているのでしょうね。」
「うむ、その通りだ。」
リィンの質問に答えたオーレリア将軍の話を聞いてある事に気づいたルシエルの推測を聞いたオーレリア将軍は頷いた。
「ちなみにもう一つの問題はやはりオルディスの奪還関連でしょうか?」
「ええ。―――――とはいってもそちらは私個人―――――いえ、”ラマール領邦軍としての願望”ですから”問題”とは言えないレベルかもしれませんが。」
「”ラマール領邦軍としての願望”……?」
「―――――”オルディスの主はカイエン公爵家”。オルディスが敵軍に”占領”されているのならば、オルディスの奪還には”新たなるカイエン公爵家の当主”が兵達と共に自らの手で取り戻すのが”筋”……それが将軍閣下の仰っている”願望”かと。」
プリネの質問に答えたオーレリア将軍の話の意味がわからず、不思議そうな表情をしているリィンにミュゼが静かな表情で説明した。
「それは………」
「……将軍達の”士気”にも関わりますから、ある意味”問題”ではありますね。それとミュゼ自身がオルディスの奪還に参加すべき意図は……政治的な意味合いも含まれているのでしょう?」
ミュゼの説明を聞いたリィンが真剣な表情を浮かべている中、静かな表情で呟いたルシエルはミュゼに視線を向けて問いかけた。
「はい、既に”そこ”にもお気づくとはさすがはルシエルさんです。―――――リィン少将には以前にもお話しましたが、”カイエン公爵家”の当主の”資格”があるのは私とユーディお姉様とキュアさん、そしてバラッド大叔父様です。その内、ユーディお姉様とキュアさんに関しましてはクロスベルに帰属する事でカイエン公爵家の跡継ぎ争いからは外れる事になりますので、バラッド大叔父様のみが戦後の私の地位を脅かす可能性がある”政敵”になります。そして私がバラッド大叔父様を黙らせる為には一つでも多くの”バラッド大叔父様を黙らせる要素となる名声”を得る必要があるのですわ。」
「”名声”――――――鉄血宰相達によって占領されたラマールの公都であるオルディスをエレボニア側のカイエン公爵家の当主たるミルディーヌ公女が自らの手で奪還する事は間違いなく”名声”になるし、オーレリア将軍を含めたラマール領邦軍の士気が上がる事は当然として、オルディスの帝国貴族のミルディーヌ公女に対する印象が良くなるでしょうから、その事によってバラッド侯に味方する帝国貴族達も減る―――――いえ、”皆無”にしてバラッド侯の野心を”折る”事も”狙い”なのでしょう?」
ミュゼの説明を聞いて察しがついたレンは意味ありげな笑みを浮かべてミュゼに確認し
「はい♪」
「フフ…………――――――ちなみにだが……オルディスに潜ませている我
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ