第四話『似てる気がする』
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「マスターよ、このキ○ショットと言う登場人物_____我とどことなく似ておらぬか?」
マイルームからアビゲイルを追い出したセミラミスは傷○語を視聴していた。そして突然とそんな事を言い出す。
「セミ様が幼女になればほほ一緒じゃないの?知らんけど」
ドクターロマンのコレクションがまだまだとマイルームに残されているため、セミラミスが暇つぶしにと拝見しているのだ。
「ダ・ヴィンチちゃんの声と似てない?」
「ふむ、確かに似ておるな。それにあの忌々しい聖女にも」
「まぁ似てるって話になると静謐とセミ様の関係性が気になるけどもさ」
あまり巷でも語られないけども彼女らの関係性にもっと着眼点を置くべきだと思う。全ての毒を支配下に置くセミ様、そして触れたものを死に至らしめる静謐の毒。
「あぁ、なんだそんな事か。」
女帝は手をヒョイっとあげると、静謐がその場にいきなりと現れ膝をつく。
「何か入用でしょうか、我が女王」
「ふむ、ほんの戯れだ。いってよいぞ。」なで
セミラミスは静謐の頭を一撫ですると静謐は嬉しそうに表情を崩し尊敬の眼差しを女帝に向けた。
「作用ですか、では私は失礼します。」しゅ
そして名残惜しそうにしながらも静謐は霊体化していくのだった。
「えっと.......いつから?」
「はじめからだ。」
「はい?」
「静謐の奴が召喚された次の日に手篭めにしてやったというだけの話よ」
「我が力は貴方様の為に」
静謐は自分に触れることが出来るマスターに歓喜した。そして一生の誓いを捧げると心に決めたのである。しかし自室へと戻ると彼女はいた。
「そなたの安い誓いなど我がマスターはいらぬ。寵愛を受けるのは我からだけで良い。」
マスターにより最初に召喚されたサーヴァント_____セミラミスは意地悪い顔で告げる。
「触れられれば誰でも良いのであろう?ならば我が触れてやる」
頬へと手を当てられる。されど女帝は死なない。
「この程度の毒で我を殺せると思うなよ、『アサシン』。我が毒は猛毒をも呑み干す」
静謐はこのときに感じた。あぁ、私ではこの方には叶わないと。
「貴方様にも忠義を尽くしましょう、『アサシン』」
一礼をする静謐にセミラミスは言葉を挟む。
「我に忠義を果たすのは当然よな。しかし、一つだけソナタに忠告しておくぞ、山の翁。マスターにだけは手を出すな。」
あれは私のものだと鋭い蛇のような眼光が静謐を覗き込む。
(あぁ.......この方は)
ふふっと心の中ではにかみ静謐はこう答える。
「はい____________了解しました。」
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