第一話『蝉様はかわいい』
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マスター、マスターと子供サーヴァント達は雛鳥の様に後ろを着いてくる。しかし、その中に一人おかしなサーヴァントも混じっていた。
「何をじろじろと見ておる、戯け。我のマスターならばきりきり歩かぬか」
近頃、絆値が挙がってからか何処に行くにしても彼女は隣にいる。嫌という訳ではないんだよ?
(だからといってトイレや風呂場まで一緒にならなくてもいいんじゃないかなぁとはおもうけれども)
「汝のサーヴァントである我が近く居らずして誰が警護を努めよう?」
ため息混じりにそう漏らすセミラミス。というか普通に心の声を読まないで貰いたい。〇〇最古と肩書がある英雄はなぜこうも洞察眼に優れているのか若干恐怖を感じる。
「くく、汝が我のマスターか?」
始まりは灼熱に囲まれた冬木だった。
「召喚、出来た?」
最初のサーヴァントが彼女ことセミラミス。最古の毒殺者なんて呼ばれる女帝さんだ。
「先輩、やりましたね!」
やりました!とはしゃぐマシュを横に俺は彼女の美貌に釘付けだった。
『〇〇クン、なんとか召喚には成功したようだね!』
☆をつけるなら5なんじゃないかくらいには心の奥底でドクターロマン(魔術王)の台詞に同意したのはいい思い出だ。いやむしろ大成功といえよう。
「消え失せよぉ!」
竜牙兵達を自前の鎖で薙ぎ払い消滅させる蝉様。
「ふぅ、あらかた片付いたな【マスター】」
「あ、あぁ!ありがと、えっと........」
彼女はバサリと地につくほどに長い髪を靡かせ意地悪い顔で自己の紹介をする。
「アサシン、セミラミス______我を愉しませてくれよ、マスター?」
とまぁこんな感じに始まったグランドなオーダーな訳だけど、女帝様のスペックが実は凄かった。
「EXランクの対界宝具持ち、強くない訳がないよなぁ。」
「ふっ、あたり前であろう。と言いたいところではあるが素材が必要だ。励めよ、マスター」
王様や皇帝が座ってそうな椅子に腰掛け空中庭園の素材を集めてこいとキャメロット始まる前くらいに言われ、必死にレイシフト(周回)したのはいい記憶だ。
「ら、ラ○ュタ!?」
初めての宝具の開帳。マシュよ、いつそんな無駄知識を吸収したんだい?ロマンとダ・ヴィンチちゃんが顔を逸らすがどうせお前たちなんだろ?デンジャラスビーストだってお前らの仕業だったんだからな。ちなみに彼らはセミラミスにも着るように説得を試みたそうだが______
「は、は、破廉恥な!?!」
と衣装を破り捨てたそうな。ちなみにこの頃の絆値は3くらいだった気がするのだが、つい数日前のバレンタインデーには破いた筈の衣装を纏い______
「は、は、
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