第六十三話 お家に帰ってその十八
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「考えられないから」
「先輩もそうなんですね」
「ええ、だからね」
阿波野君に強い声でお話しました。
「具体的に考えていくことはね」
「これからですね」
「色々な人とお会いしてね」
「そうして作っていくものですか」
「自分でね、それと」
私はさらにお話しました。
「おみちには素晴らしい人が大勢おられるから」
「そうした人達をお手本にしてね」
「そう、ひな形にしてね」
「勉強させてもらうんですね」
「そうしてね、特にね」
私は阿波野君にさらにお話しました。
「教祖様はね」
「ひな形って書いてありますね」
「教祖伝ではそうよね」
「はい、そうですよね」
「だからね」
「教祖様を特にですね」
「そうしてね」
「そうさせてもらいます」
阿波野君は私に確かな声で答えてくれました。
「教祖伝じっくり読ませてもらいます」
「そうしたらいいから、ただ阿波野君反面教師にしている人も多いわね」
私はこのことについてもお話しました。
「それよりもよ」
「いい人をですね」
「ひな形にしてね、特に阿波野君って嫌いな人は徹底的に嫌うから」
心底憎んで恨んで全否定する感じです、人に対してそうした感情を抱くのは絶対によくないことなので言いました。
「反面教師よりもね」
「ひな形ですか」
「そうした人を見てね」
「そうすべきですね」
「奥華でもそうした人沢山おられるから」
このことは本当のことです。
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