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DQ3 そして現実へ…  (リュカ伝その2)
大切な
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険を孕んでいた事に気付き、涙が止まらなくなる…
「お父さんはね、いい加減に見えても冒険者としては経験を積んできてるんだ!そのお父さんが宝箱は危険だと言ったら、お前はそれを信じないと………お前は、この洞窟内で何が危険かを分かっているつもりなのだろうが、それは違うぞ!一番危険なのは慢心する事だ!『自分は賢いから大丈夫』『自分は守られてるから平気』…そう慢心する事こそがダンジョン内では危険なんだ!」

止め処なく泣き続けるマリー…慰める言葉が出てこないアルル達…
娘の事を大切に思い、仲間の事を大切に思う…だからこそリュカの叱りは止まらない。
そして周囲も止められない…
だが一人だけ、マリーを庇う者が此処に居た。
「リュ、リュカさん……これは…お、俺の…ミスです…マリー…を…叱らないで…く、下さい…」
大量の出血により、口を動かすのすら苦痛なはずなのに、ウルフはマリーの頭を胸に抱き、リュカへマリーの許しを請う。
最後の気力を振り絞ったのだろう…マリーを抱き締めながら気を失うウルフ。

「………ったく………マリー、お前には勿体ないほどの男だな…」
「お、お父様…」
「マリー…今後、お前が心を成長させなければ、お前等二人を認める事は出来ない…ウルフには、もっと素敵な女性が似合うはず。今のお前の様な娘ではなくな!…ウルフの事が本当に好きなのなら、自分自身を成長させろ…身体ではなく心を!…そんな人生を歩んできたお前には、些か難しい事だと覚悟しろ!」




洞窟内の小部屋に陣を取り、ウルフの回復を待つアルル一行…
その間にリュカは一人でラーの鏡を手に入れる為、別行動を始めた。
そして待つ事10時間…
怪我一つしていないリュカが、ラーの鏡を手にアルル達の元へと戻ってきた。

「ただいまぁ…あー、疲れたぁ!」
「お帰りなさいアナタ。食事にします?お風呂にします?それともワ・タ・シ!?」
夫婦のくだらないコントを見せられ、横になっていたウルフが苦しそうに笑う。
「お!笑えるぐらいまでは回復したか!」
「はい、お陰様で……でも、もう勘弁して下さい。笑うと苦しいので…」
「そうか…じゃぁ、後1日は此処で待機だな。ほれ、食べ物を買ってきたから…」
そう言うとリュカは、レバーやほうれん草などの血になりやすい食料を懐から取り出した。
「どうしたんです、これ?」
「え?だから買って来たんだって!」
わざわざ一旦洞窟から出て、買い物をして戻ってくる…
不思議そうなティミーの質問に、さも当たり前の様に答えるリュカ…

最早、気にしようともしないビアンカは、リュカが買ってきた食材を手早く調理し、ウルフへと食べさせる。
薄暗い洞窟内にアットホームな雰囲気を作り出すリュカファミリー。
翌日、ウルフが自力で歩ける様になるまで、この
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