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ドリトル先生と不思議な蛸
第九幕その四

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「やっぱりね」
「知ることだね」
「大事なことは何かというと」
「やっぱり知ることで」
「それからね」
「そういうことだよ」
 こうしたお話もしてでした、先生はその海も調べました、そしてお昼は実際に海鮮丼を食べました。海胆とイクラそれに蟹をふんだんに乗せた贅沢なものを。
 おかずのお味噌汁と焼き魚も絶品で皆心から満足しました、そして皆でまた調査に行こうとしましたが。
 ここで、先生に携帯で連絡が入りました。連絡を入れたのは調査を依頼している人でした。
「先生実はです」
「何かありましたか?」
「はい、実は」
 その人は伊勢のある場所の海岸のことを言いました。
 そしてです、先生にこうも言いました。
「そこにです」
「あの蛸がですか」
「今朝遊んでいた人がです」
「発見したんですか」
「はい」
 まさにというのです。
「そう言っています」
「わかりました」
 先生はそのお話を聞いて言いました。
「ですから」
「午後はですね」
「そちらに行ってくれますか」
「わかりました」
 先生はすぐに答えました。
「それではです」
「午後はですね」
「そちらに向かいます」
「そうしてくれますか」
「では」
 先生は携帯の向こうにいる人に答えてでした。
 そうして実際に午後の予定を変更してそうしてその場所に行きました、そこは平和な海水浴場のすぐ近くで。
 皆海水浴場の方を見ながら言いました。
「皆楽しく泳いでるね」
「そうよね」
「家族の人も若い男女の人達もいて」
「それでね」
「遊んでるね」
「けれどね」 
 それでもというのです。
「僕達はここでだね」
「調査だね」
「あの人達に危害が及ぶ前にね」
「騒動になる前にね」
「うん、若しいたらだよ」
 その時はとです、先生も言います。
「大変なことだからね」
「若し見たってお話が本当なら」
「今日の午後ここで遊んでいた子供達が見たのよね」
「その赤くない蛸を」
「それでお家に帰ってお母さんに行って」
「県庁にお母さんがそんな蛸いるのって言って」
「僕達にもお話が来たよ、だからね」
 それでというのです。
「僕達はね」
「今からだね」
「ここを調査して」
「そしてだね」
「若しその蛸がいたら」
「どうするか」
「うん、写真に撮って詳しくね」
 先生は皆にさらに言いました。
「報告するよ」
「実際にその蛸がいるって」
「そうするんだね」
「それじゃあね」
「今からね」
「皆で調べよう」
「この海辺をね」
 見れば岩がとても多い海辺です、如何にも蛸がいそうな場所です。皆は先生を中心としてそのうえで、でした。
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