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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
ほんへ
最終章『ふたりで…』
実験と再会と島の秘密
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応で死ぬだろう。
そう思われていたが彼女は生き残った。
痛みに耐え、実験は成功だと喜ばれそれからあらゆる薬を投与され彼女はサーヴァントの腕を持ちながら人間として生き抜いた。
そのあり方はまさに

「それに、シロウみたいでかっこいいだろ。片腕がサーヴァントの腕ってのも。」
「随分と呑気なやつだな。お前のマスターは。」

正義の味方である彼のようでもあった。

そうして話し合う内に、チーンと気の抜けた音が鳴る。
最深部。すなわち見えない壁の装置がある場所へと着いたという意味だ。
エレベーターが開き、目の前には頑丈な扉。
中へはいるには一定の階級の者のみが持つカードキーに暗証番号。さらに代表の同伴が必要だが…

「やれるか?以蔵。」
「やれるよ。」
「おうとも。マスターの言う通りわしは剣の天才じゃ。つまりはこの扉も…!」

鞘から刀を抜き、扉を切り裂く。
一瞬火花が散り、そしてズズズという重い音を立てて厚い頑丈な扉は崩れ去った。

「…。」

それと同時に中から漏れる冷たい空気。
さらに、一定の規則で聞こえてくる謎の音。
それはまるで…鼓動のようで…。

「な…!?」
「なんじゃ…あれは!!」

そう、鼓動。
見えない壁の装置は

「あれが機械なのか!?」
「いや、私にはそう見えない。あれは…あれではまるで…!!」

天井にぶらさがるように固定された"それ"は赤黒く、ぬめぬめとしている。
そしてどくん、どくんと脈打つ。
装置と言うにはあまりにもかけ離れているそれは

「心臓だ…!」

巨大な心臓であった。


?


「もう一回だおっきー!!」
「りょーかい!!全部隊展開!狙いヨシ!」

場面は変わり俺達が獅子奮迅している地上では、つい先程と変わらず大量のラフムと戦っている。

「「乱れ撃つぜーッ!!!」」

おっきーの千代紙部隊達が一斉に発砲する。
一緒になって俺もマグナムを撃ちまくり、目を瞑ってても当たるようなラフムの数に魔力で精製されたゴム弾の嵐を浴びせる。
何十体ものラフムが爆散し、絶命するもどこからともなく次のラフムがやってくる

「ダメだ!キリがねーよ…!」

トリガーを引きまくったせいか指の感覚がそろそろおかしくなって来ている。
しかしラフムは一向に減る気配を見せない。
どれだけここに職員がいたんだよって話だ。

「無駄だ…!天使は潰えない!主人公の僕が…こうしている限り!!」
「だからてめぇはもう主人公じゃねぇっつったろ!!」

ムカつくので正義に一発撃ち込むが簡単に手でキャッチされてしまう。
主人公としての力は落ちているが、やはり弾丸程度なら受け止められるらしい。
ただ、

「く…う
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