スーパーロボット大戦OGs
0031話
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振り返ったレモンは口元には笑みを浮かべつつも、その目は笑っていなかった。
「あら? アクセル。グロウセイヴァーに関して色々と聞いてみたかったんだけど、どこに行ってたのかしら?」
「あー、すまん。ちょっとヴィンデルに聞きたい事があってな。今回の作戦の報告書の方を先に仕上げさせてもらった」
「聞きたい事、ねぇ」
取りあえずレモンの機嫌を取らなきゃ駄目だと判断し、持っていた書類をレモンの方に渡す。
ヴィンデルへの報告書のついでに作っておいたものだ。
グロウセイヴァーを操縦していて気になった点や、こうして欲しいという希望を纏めてある。
「ほら、これでも読んで機嫌を直してくれ。そうしたらもっと機嫌が良くなりそうな話を教えるから」
「あら、何かしら?」
渡された書類を読みつつ、こちらに返事をしてくるレモン。
この辺はヴィンデルと同じで器用なものだ。
「テスラ研って知ってるだろ?」
「テスラ・ライヒ研究所でしょう? もちろん知ってるわよ。と言うか、科学者じゃない一般人でも知らない人っていないんじゃないかしら?」
まぁ、グルンガストみたいな特機を作っていて、しかも所長が派手好きでメディア露出もあるんだし当然か。
「で、小耳に挟んだんだが、そのテスラ・ライヒ研究所でちょっと面白い実験をやっているらしい」
「面白い実験?」
「ああ、なんでも空間転移に関する装置を作っているらしい」
「空間転移? インスペクターがやってた? でも、インスペクターが撤退する時に空間転移に関する技術なんかは全部持っていったって聞いてるわよ? 持っていけなかったものは粉々になるまで破壊する念の入れようだったとか」
「かもしれない。あくまでも俺が聞いたのは噂なんでな。ただ、インスペクターの技術を研究して作ったんじゃなくて、テスラ研の独自技術で作ってるって話だ」
「それは……確かに凄いわね」
興味深そうな顔をするレモン。
よし、掛かった!
「だろう? レモンが興味を持ってる時流エンジンとちょっと似ていると思わないか? 時流エンジンは時間をコントロールし、テスラ研の方は空間をコントロールする。どうだ?」
「そう、ね。時流エンジンの研究に使えるかどうかは分からないけど、空間転移というだけでも確かに興味深いわ」
予想通りと言うか何と言うか、やはりレモンにとって空間転移の技術はかなり興味深いらしい。
後は、どうにかしてテスラ研でその研究に関われるように持って行くだけだ。
いや、元々口が上手い訳でもない俺にとってはそれがかなりの難題であるのは間違い無いんだが。
ただまぁ。シャドウミラーには政治的能力の高い指揮官がいるんだしそっちに頑張ってもらおう。
「興味あるなら、ヴィンデルに頼んでテスラ研に
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