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麗しのヴァンパイア
第三百三十五話

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               第三百三十五話  屋敷に帰った後は
 カーミラは屋敷に帰ると待っていた使い魔達に対して告げた。
「お風呂を用意してくれるかしら」
「お風呂ですか」
「それに入られてですか」
「そのうえで、ですか」
「ええ、それから朝食を食べて」
 そうしてというのだ。
「今日は休むわ」
「わかりました、ではです」
「すぐにお風呂を入れます」
「その様にします」
「お願いするわ」
 カーミラは悠然として述べた、そして自分から使い魔達に話した。
「勝負は引き分けだったわ」
「左様ですか」
「それで終わりましたか」
「そうでしたか」
「勝ちたかったけれど」 
 カーミラは本音も述べた。
「けれどね」
「それでもですね」
「勝負は終わったので」
「それで、ですね」
「もう今日は休むわ」
 その様にするというのだ。
「落ち着いてね」
「そうですか、ではゆっくりされて下さい」
「その様にされて下さい」
「お風呂の間食事の用意もします」
「そちらもしますので」
「その間ワインを飲むわ」
 それを楽しんで時間を潰すというのだ。
「そうするわ」
「はい、それでは」
「すぐにワインをお出しします」
「それでどちらを飲まれますか」
「白にするわ」
 こちらだと答えた。
「シャンパンをね」
「シャンパンですか」
「それを飲まれますか」
「待たれる間は」
「そうして待つわ、待つのなら」
 それならというのだ。
「飲むのが一番ね」
「左様ですね」
「ではですね」
「これより」
「ええ、飲ませてもらうわ」
 こう言ってだった。
 カーミラは優雅に椅子に座った、そうしてシャンパンが来るとそれをグラスに入れてもらって静かに飲みはじめた。


第三百三十五話   完


                 2021・1・21
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