第四百五十七話 空美町の者達その十二
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「だからな」
「そのままいってもいいか」
「あんただけの問題だからな」
「そうか、なら俺はこのままいく」
「最悪だとは言っておくけれどな」
「まあこいつの普段の行いとは違いますね」
ニンフは智樹を見て述べた。
「こいつやらしいことなら何でもしますから」
「俺は駄目か」
「駄目に決まってるでしょ」
二等身で驚いた顔で言う智樹に答えた。
「街中にパイプと鏡つなげて覗こうとしたり」
「あれは凄かっただろ」
「凄いけれど馬鹿よ」
こう言えるものだというのだ。
「はっきり言ってね」
「そうだったか?」
「そうよ、何無駄な労力使ってたのよ」
「今度やったら面白いことになりそうね」
美香子の言葉は笑っていたが目が怖かった。
「果たしてどうなるかしら」
「どうなるんだ?」
「それはその時に考えるわ」
アストレアに凄みのある笑みで答えた。
「じっくりとね」
「マスター、それならです」
ここでイカロスが智樹に言った。
「今造っているラジコンは」
「あ、あれは何でもないぞ」
智樹はイカロスにも狼狽しきった声で応えた。
「別にな」
「隠しカメラを搭載している飛行機のそれは」
「あれは隠しカメラじゃない」
智樹は必死の顔で否定した。
「ただ俺が風景を見る為のな」
「カメラですか」
「そうだ、それだけだ」
「それじゃあお家の中も見られるわね」
「そうですよね」
そはらは美香子の言葉に頷いた。
「普通に」
「なら完成したら壊しましょう」
「ついでにとも君にもお仕置きですね」
「そうなるわね」
「今のうちに外しておいた方がいいぞ」
桐生は智樹に忠告した。
「壊されるよりましだろ」
「はい・・・・・・」
智樹も頷くしかなかった。
「ラジコンも高いですから」
「それじゃあな」
「外しておきます」
「そうしろよ」
「はい、お金はイカロスが出してくれても」
それでもというのだ。
「やっぱり大事にしないといけないですから」
「金はずっとないからな」
「そうですよね」
「だから出してもらえてもな」
それでもというのだ。
「それでもだよ」
「大事にします」
「それじゃあな」
「はい。外します」
智樹もさすがに諦めた。
「そうします」
「事前なら私も怒らないから」
そはらも言ってきた。
「外してね」
「そうするな」
「ええ、しかしね」
「しかし?何だよ」
「とも君何だかんだ言ってスマッシュが出てから変わったわ」
そはらは今度はこんなことを言った。
「スケベなことはしてもね」
「それでもか?」
「かなり減って」
そしてというのだ。
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