第四百五十七話 空美町の者達その七
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「な、何だあの人の強さ!」
「イカロスちゃん達が全員でも相手にならないなんて」
そはらもそうなっている。
「凄いわね」
「ああ、化けものかよ」
「そこまでの域よね」
「だよな、強いと思っていたけれどな」
「あそこまでとはね」
「流石に思わなかったな」
「あれが仮面ライダーなのね」
そはらは目を点にしたままこうも言った。
「そうなのね」
「そういうことだな」
「ええ、あそこまで強いと」
そはらは本気で言った。
「スマッシュがどれだけいてもね」
「相手に出来るな」
「そうよね」
「しかしな」
義経はここで智樹達に難しい顔で言った。
「その桐生さん達が危なかったのがエボルトだな」
「ああ、勝ったのは奇跡だって言われてたな」
智樹は元の等身に戻って応えた。
「桐生さん達も」
「あの人達でもそうだとはな」
「エボルトって奴何なんだ?」
「そしてそのエボルトを手駒にしたスサノオはな」
「どれだけ強いんだ」
「そうよね、けれど桐生さん達そのスサノオに勝たれたのよね」
そはらはここでこのことを話した。
「そうなのよね」
「ああ、そうだよな」
「勝ったのが奇跡っていうエボルトですら手駒にしていた相手に」
「それは簡単な理屈なんだよ」
仮面ライダーグリスが言ってきた。
「俺達が戦いの中で強くなったからな」
「だからですか」
「ああ、それでな」
「スサノオにも勝てたんですね」
「実際エボルトが蘇った時もな」
勝ったのが奇跡だったという彼にだ。
「あっさり勝ったしな」
「その時はですか」
「俺達も強くなっていったんだよ」
「そうですか」
「戦いの中でな」
「だからね、イカロスちゃん達も強くなるわよ」
美空も言ってきた。
「訓練をしていけば」
「それで、ですか」
「そう、強くなってね」
そしてというのだ。
「スマッシュ達も何でもなくなって」
「そこまで強くなりますか」
「絶対にね、そしてね」
美空はさらに話した。
「スサノオにもね」
「勝てますか」
「そうなるわ」
確かな返答だった。
「絶対にね」
「そうですか」
「その為の訓練よ」
今自分達がしていることはというのだ。
「だからね」
「それで、ですか」
「今以上にね」
「訓練をしてですか」
「強くなるわよ、いいわね」
「それじゃあ。それで俺達もですね」
智樹は今度は自分達のことを話した。
「訓練を積んで」
「そう、そしてね」
そのうえでというのだ。
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