暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga22-B真実への扉〜The last 3 steps〜
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クサンドロスにもダメージが入りそうだから、私は鞍から地面に飛び降りた。
「ありがとう、今日はもういいよ」
アレクサンドロスの頭を撫でてから召喚を解除。展開した召喚魔法陣に沈んでいくあの子を見届けてから、私を待ってくれてるソアラに向き直る。そんなソアラもグルファクシから降りていて、グルファクシの召喚を解除してた。
「今度は何を召喚します? 私、あと大きな鳥を召喚できますよ」
「私も、ステュムパリデスっていう召喚鳥がいるけど・・・、このままでいい」
グレーテルの魔術は召喚獣との相性がちょっと悪い。騎乗しながら魔術を発動したら巻き込みかねないからね。だから「この身ひとつで、あなたを倒す」って宣言した。
「いいでしょう。その方がしっかりと実力差が判るというものです」
――インヴィタ・ディストルツィオーネ――
突撃槍に黒雷を纏わせたソアラと、間合い8mほどを開けて対峙する。ジリジリと足を滑らせるように互いに間合いを図る。雷撃系は機動力に優れた属性だ。そして攻撃力も高い。雷撃系術師同士の戦闘は、ほぼ一撃で終わることが多いそうだ。
「(早くなのは達のフォローに行ってあげたいし、この一撃で沈めてあげるよ)シュトルムシュタール、カートリッジロード」
さらに魔力と神秘を増加させて準備万端。ソアラが突撃槍を持つ右腕をグッと後ろに引き、開いた左手の平をまっすぐ前に突き出す構えを取った。私も同じ構えを取って、グッと軸足に力を込める。そして地面を蹴って、ソアラへと突っ込んだ。
「ジャヴェッロット・トゥオーノ!!」
――パンツァーガイスト――
突撃槍を突き出すと同時に黒雷の槍を射出してきた。私は全身を魔力で覆って防御力を上げて、顔が地面スレスレになるまで前傾姿勢になって雷槍を躱す。
「威風・・・疾雷!!」
ソアラの懐に入りこめたその瞬間に、“シュトルムシュタール”全体を覆う風を爆風として石突側から放ち、その推進力で以て無理やり体を引き起こし、突き出されたままの突撃槍に雷撃付加の刺突攻撃を打ち込んだ。
「あ・・・! うぐっ!」
私の一撃で突撃槍が空高くにまで弾き飛ばされた。勢いの止まらぬ“シュトルムシュタール”を無理に制止するような真似はせず、引き上げられた体を捻ってソアラのお腹に後ろ回し蹴りを打ち込んだ。小さな体だから面白いほど蹴り飛ばされたソアラだけど、普通に着地してるところを見ればやっぱりダメージは低いみたい。
「ようやく雷獣どもを処理し終えたぞクラリス!」
そんなソアラの頭上から小さな姿になってるナデシコが降って来て、直前で本来の巨大な体に変身。両前脚でソアラをドォーン!と潰した。何やってんの!?って怒りそうになったけど、ソアラの防御力からして効いていないんだろうな〜っ
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