暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga22-B真実への扉〜The last 3 steps〜
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れる。

「ショック!」

――インヴィタ・ディストルツィオーネ――

驚愕を振り払い、即座に方天戟による振り下ろしを繰り出して、左腕を払った勢いで旋回したソアラの突撃槍による薙ぎ払いが激突。私の魔力とソアラの黒雷は周囲にまき散らされる。それにしても、やっぱり魔導師や魔術師は見た目でどうこう考えるのはダメだって言うのを再認識。

「「っ・・・!」」

互いに得物が弾かれて後方に吹っ飛ぶ。空中で体勢を整えて、すでに距離を取っていたアレクサンドロスとグルファクシの鞍にそれぞれ跨り直した。これでいったんの仕切り直しだ。

「魔力盾を一撃で粉砕されるとは。想定より神秘が、破壊力が高くて驚きました」

「でも、あなたの肉体には掠り傷さえ付けられなかった」

「いえいえ。外からでは見て判らないでしょうが割とダメージ入っていますよ。・・・んー、クラリス。クラリス・ド・グレーテル・ヴィルシュテッター」

「え、なに・・・?」

いきなりフルネームで呼ばれて困惑してると、「風雷グレーテルの雷撃系魔術は使わないのです?」って聞かれた。ソアラが口にした名前は、ヴィルシュテッター家の長子が名乗ることが出来るものであり、ヴィルシュテッター家で一番有名な当主の名前。けど問題はそこじゃない。特騎隊のみんなしか知らない、グレーテルが雷撃の魔術を扱え、なおかつ私もその気になれば使えることを、ソアラが知っているっていう事実。

「まさかと思うけど、あなたもレオンとかプリムスとか、あの幹部連中と同じ時代の魔術師のクローンだったりする?」

「クローンとは違いますが、同じ時代に存在していたことは確かですよ?」

最悪。現代の魔術師ならまだやりようはあると思ってたんだけど、魔術全盛期の時代の魔術師となってくるとレオン達の強さを思い起こさせる。戦慄してる私にソアラは「悔しい話ですが、私はそこまで強くはないのですよ」って目を伏せた。

「よく言う。私の本気の一撃を受けてダメージが入ってるって言いながらのその余裕さ」

「もう、文句ばかりですね。ならば、風雷グレーテルの魔術を使ってみては? 彼女の雷撃系術式は、あなたの魔法との相性はいいはず」

「・・・私自身の魔法で勝ちたかったんだけど・・・」

ナデシコは少しずつだけど雷チーターの数を減らしてる。なのはとヴィータは、ヴィータはデバイスを破壊されて戦闘不能に陥ってるみたい。なのはとシュテルの射砲撃戦が繰り広げられてる。変な意地は敗北・・・か。しょうがない。深呼吸を1回して、グレーテルの術式をスタンバイする。

「風填顕雷・・・!」

“シュトルムシュタール”の全体に風が渦巻き、バチバチと放電し始める。風雷っていう二つ名の通り、グレーテルは風と雷を操る魔術師だ。ここからの闘いはアレ
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