暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga22-B真実への扉〜The last 3 steps〜
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確かに相手は子どもだ。いくらプレシア母さんとリニスが、カレンは生物じゃないと言っていても、非殺傷設定の無い魔術で、手加減なしで攻撃していいわけが・・・。
「ぼさっとしない!」
「っ・・・!」
――バインドバレット――
アリシアの怒声にハッとして、カレンの剣から槌へと変えた砂による殴打攻撃を、急降下することで回避。そこにアリシアの撃った魔力弾がカレンに着弾して、魔力弾はリングバインドとなってあの子を拘束したけど、「ふむ。ならば、ともに砂の暴力に呑まれようか」とニタリと笑った。そう、砂の竜巻は今なお迫って来ているし、石ら岩やらをまき散らして、竜巻の間や空などの逃げ道を完全に封鎖している。遅くても2分くらいで呑まれると思う。
「よく言うわ、カレン。見た目はそうでも、何百人といる兄弟の中で上から数えた方が早いほどの歳でしょ? フェイト、アリシア、レヴィ。少しの間、カレンを引き付けておいて」
まるで空に蓋をしているかのように飛び交う岩石流のギリギリ下まで高度を上げたプレシア母さんが足元に魔法陣を展開した。私とアリシアとレヴィは頷き合って、アリシアが「私がプレシアママをフォローする!」って、“ブレイブスナイパー”から短銃の“ラッキーシューター”に換装してプレシア母さんの元へ。
「レヴィ!」
「おーっし! 下の連中も無事のようだし、ボクとオリジナルでカレンをぶっ飛ばーす!」
「あと、エリオもね」
墜落していたフリードは、リニスの魔力網ホールディングネットで地面への激突は免れているし、エリオはフローターフィールドの連続展開で足場を作って、私たちに合流するために駆け上げって来ている。そんなエリオを見てカレンは「大人しくしておれば、痛い目に遭わずに済んだものを」と首を横に振った。
「そうはならない。私たちが勝つから」
私はそう宣言して、“バルディッシュ”を大剣形態のライオットザンバーに変形させた。
†††Sideフェイト⇒クラリス†††
なのはとヴィータとリインには、どうやら知り合いらしいシュテルっていう魔導師(なのはと顔立ちがそっくりで驚いた)を任せて、私はソアラっていう子と交戦中。
「アレクサンドロス、次!」
「グルファクシ! 再度突っ込みますよ!」
私が今駆っている黒の巨馬アレクサンドロス。ソアラが駆るのは同程度の大きさを誇る、キラキラと金色に輝く綺麗なたてがみを有する白の巨馬グルファクシ。得物は、私は方天戟と金砕棒の柄頭を連結させた“シュトルムシュタール”。ソアラはドリル状の大きな穂を有する突撃槍。
私たちは馬で駆け、接近しては互いの得物で攻撃を行うっていう、古代の騎馬戦のようなことをしてる。そしてこの瞬間にも、馬を反転させてからの突撃をして・・・
「フェアシュ
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