第八十二話
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政を強いる劉璋を討つために蜀へ雪崩れ込んだのである。
劉備軍は予めの手引きもあったので三週間以内に成都を占領したのであった。
「漢中も楊松等の工作により、徐々に内部分裂をしています」
「……何時でも動けるように部隊は編成しておくか」
「「はい」」
北郷の言葉に二人は頷いたのであった。
「え? 浮浪者が俺に会いたいと?」
「はい。王双様に面会を希望しています」
「……白蓮じゃないよな?」
「私は此処で作業しているぞッ!!」
俺と同じく書簡業務をしていた白蓮が文句を言う。
「ゴメンゴメン。ちゃんと白蓮がおるのは知っているからな」
「全く……」
白蓮はブツブツとだが、若干嬉しそうに業務を再開する。
「……取りあえず面会するか。悪いけど此処まで連れてきてくれ」
「分かりました」
兵士は頷いて退出をした。
それから五分くらいで三人の面会人が来た。
「俺が王双だが……名前を聞かせてくれるか?」
「……………」
俺の言葉に年長者らしき女性浮浪者が前に出た。
「私は馬謄だよ」
「……へ?」
今……こいつは何て言った?
「こんな姿だけど、私が馬謄だ」
浮浪者は長い髪を掻き分けて顔をが分かるようにした。
……確かに馬謄だ。
「……反董卓・袁術連合軍以来か」
「そうだね」
「それでいきなり一体……」
「率直に言うよ王双。私達を袁術軍に入らせてくれないか?」
馬謄は俺にそう言った。
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