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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
G編
第74話:それは小さな亀裂
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体どんな技術が使われていると言うのか。
ウェル博士たちが離脱したのを見て、マリア達も戦闘を止め撤退に取り掛かった。ソーサラーがマリアを横抱きにし、魔法でその場を転移しようとする。
その時、転移して潜水艦の甲板の上に姿を現したウィズが、今正に転移しようとしていたソーサラーに飛び蹴りを喰らわせた。
「フンッ!」
「ッ!?」
「うわっ!?」
ソーサラーは咄嗟にマリアを投げ捨て、自分はハルバードでウィズの攻撃を防ぐ。投げ捨てられたマリアは、空中で体勢を立て直し何とか甲板の上に着地した。
ウィズはマリアには目もくれず、ソーサラーにハーメルケインを向けた。
「貴様、一体何者だ? その装い、幹部と言う訳ではあるまい。何故奴らに与する?」
問い掛けられても、ソーサラーは何も答えない。ただ無言でハルバードを構えると、そのままウィズとの戦闘に突入した。
「何してるのソーサラー!? もう戦う必要はないのよ! 直ぐに撤退して!?」
マリアがソーサラーに撤退を促すが、彼は退く様子を見せない。縦横無尽にハルバードを振るい、ウィズに果敢に挑んでみせた。
ソーサラーからの攻撃をハーメルケインで巧みに受け流し、反撃を放つウィズ。彼はその攻防の中で、ソーサラーの戦い方に違和感を覚えていた。
――こいつは……こいつの戦い方を、私は知っている?――
自らの体を軸に、まるでペン回しの様にハルバードを振り回しウィズを寄せ付けない。その戦い方を彼は以前見た覚えがあった。
「お前……お前はまさか?」
ウィズが何かに気付いたその瞬間、ソーサラーは一瞬の隙を突き彼の胸板に掌底をぶつけ引き下がらせる。
「むっ!?」
大したダメージにはならなかったが、それでも衝撃を無視することは出来ず後方に下がらされるウィズ。彼との距離が開いたのを見て、ソーサラーは踵を返しマリアを抱きかかえるとそのまま魔法で転移した。
〈テレポート、ナーウ〉
「ッ! 待てッ!」
ウィズが制止する間もなく、その場から消えるマリアとソーサラー。後には倒れた颯人と、彼を守るように立つ透。そして取り残されたウィズだけが居た。
暫し水平線の彼方を見ていたウィズだったが、溜め息と共に先程ソーサラーに掌底を喰らった箇所に手をやり、踵を返すと颯人を俵の様に抱えて透と共に潜水艦の中に転移した。
彼が転移した先は発令所。目の前に転移してその場に颯人を下ろしたウィズに、弦十郎は軽く目を?く。
「ッ! ウィズ、颯人君は大丈夫か?」
「この程度でどうにかなる程、軟な奴ではない。暫く寝かせておけば直に目を覚ますだろう。それより、丘に居る装者達を早く回収してやるんだな」
それだけ告げて、ウィズは発令所から去って行
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